[管理番号:4485]
性別:女性
年齢:31歳
田澤先生、乳がん患者さんが先生のおかげで正しい知識や判断をする機会を授かり、数え切れない人が救われていると確信いたします。
先生は、なぜここまでできるのでしょうか。
日本に欠かすことのできない医師であることは間違いありません。
私自身先生のコラムや回答に助けられています。
大変に感謝いたします!
本題ですが、私は、職場の健康診断(マンモグラフィー)で石灰化が見つかり、エコーと再度マンモグラフィーを実施し、影?が見つかり針生検をした結果浸潤性の乳がんが発覚しました。
現在、詳細な病理結果待ちです。
このあと、無駄な被曝だと分かっていますが、病院で決まっているCT、pet /CT、単純なレントゲン、MRIなどを行う予定です。
妊娠前ですが子どもを産むことに影響はありますか。
どのような影響があるのでしょうか。
心配でたまりません。
ここからが、1番お聞きしたかったことです。
腫瘤は石灰化をともっているのですが、腫瘤自体は約1cmです。
この場合、腫瘤とそのマージンに加えて石灰化したところも手術では取り除きますか?
手術で、腫瘤と石灰化どちらもわかるものなのでしょうか。
エコーで腫瘤の位置が分かっても石灰化部分まで分かって取り切ることができるのでしょうか。
エコー、マンモグラフィーを実施した病院と手術をする病院が違うため石灰化範囲についてしっかり分かって頂けているのか心配で相談しました。
何も分からないので、アホな質問をしていたら申し訳ありません。
どうぞよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
31歳の女性にPETを撮影する事に対し、もう少し真剣に考えなくてはならないでしょう。(そのような医師が多いことを残念に思います)
「妊娠前ですが子どもを産むことに影響はありますか。どのような影響があるのでしょうか。心配でたまりません。」
⇒どの程度「卵子」に影響するか解りませんが…
心配ならば「断るべき」です。
どうせ、それらの医師は「60歳、70歳の方」に行う検査と全く同一にマニュアル化しているのでしょうが、本来区別するべきです。(そもそも、「どの年齢層にも」不要ですが…)
「腫瘤とそのマージンに加えて石灰化したところも手術では取り除きますか?」
⇒当然必要です。
石灰化の範囲も「マージンつけるべき」です。
「手術で、腫瘤と石灰化どちらもわかるものなのでしょうか。」
「エコーで腫瘤の位置が分かっても石灰化部分まで分かって取り切ることができるのでしょうか。」
⇒手術中に「摘出標本をマンモグラフィー撮影」して確認します(これを「標本マンモ」といいます)