[管理番号:8088]
性別:女性
年齢:42歳
病名:浸潤性乳管癌
症状:
田澤先生、いつもこちらのサイトで勉強させていただいております。
11月に自分でしこりをみつけ生検した結果、浸潤性乳管癌であることがわかりました。
7月の検診(他病院で受診)では、見つからなかった・・・見つけられなかった?ため、ショックを受けています。
・しこりの大きさ2cm(ただし、エコーでは非浸潤部分が多いようだとのこと)
・ルミナルB HER2陰性
・Ki67値=約30%
・核グレード3 組織グレード2
・リンパ転移あり
医師からは、術前の抗がん剤治療の後の手術を勧められています。
ドーズデンス法で、AC2ヶ月+パクリ2ヶ月とのことです。
術前である理由は、手術であれば1月になってしまうので、出来ることからやった方がよいということと、抗がん剤の効き目を確かめられるため、万が一再発したときに有効な抗がん剤を使えるとの説明でした。
また、ドーズデンスである理由は、医師の経験上、私のタイプではドーズデンスの方が再発率を抑えられると思うからとのことでした。
術前化学療法は、こちらのサイトで手術時にリンパ転移部分の取り残しのリスクがあることを学びましたが、その点については医師に確認してみたいと思います。
以上の治療方針を田澤先生はどのように思われますか。
また、田澤先生であれば、私の場合どのような治療を提案されますか。
使用する抗がん剤は何でしょうか。
大変お忙しいとは存じますが、先生のご意見を伺いたくどうかよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「以上の治療方針を田澤先生はどのように思われますか。」
→術前抗がん剤を選択するのはナンセンス。(術前抗がん剤を推奨する理由になっていません)
そもそもKi67=30%はグレーゾーンでありルミナールBと判断する根拠がない。=そもそも抗がん剤を使う必要が無いタイプの可能性がある。
「また、田澤先生であれば、私の場合どのような治療を提案されますか。」
→(普通に)手術をして、術後病理結果で(抗がん剤が必要かどうか)検討します。
「使用する抗がん剤は何でしょうか。」
→抗がん剤ありきではありません。