[管理番号:5092]
性別:女性
年齢:44歳
田澤先生、こんばんは。
前向きな先生のご意見には励まされております。
今後の治療法についての質問です。
2014年4月 右乳房全摘(シコリ 3センチ)リンパ転移なし
エストロゲン受容体 陽性 HER2受容体 陰性
ki67 高のルミナルBでした。
その為抗ガン剤(FECとドセタキセル)とホルモン療法をしてました。
今年6月に腋窩リンパ節再発と診断されリンパ郭清術を受けました。
結局リンパ節15本のうちレベル3の2本が転移していたのでスキップ転移ということでした。
レベル1.2には転移なしです。
病理結果は前回と同じエストロゲン陽性、HER2陰性でした。
ただエストロゲン感受性が8→5に低くなっているとの事で、放射線と薬を変えてのホルモン治療に抗ガン剤の話が出て来ました。
抗ガン剤は前回やっているし、できるだけやりたくありません。
それなら免疫療法を考えようかと思う今日この頃です。
分かり辛い文章で申し訳ないのですが、
田澤先生でしたらどのような治療法をしますでしょうか?
抗ガン剤をすべきでしょうか?ご意見お聞かせ下さい。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
物事を「難しく考えるのは誤り」です。
物事は極めれば「必ずシンプルに辿りつく」のです。(ピタゴラスの定理のように)
○今回の質問者のケースは
3年前のリンパ節転移の取り残しが増殖したものです(術後の化学療法やホルモン療法により3年間抑えられていたのでしょう)
「放射線と薬を変えてのホルモン治療に抗ガン剤の話が出て来ました。」
⇒放射線照射は「局所療法が不完全」と考えれば行ってもいいとは思いますが…
全身療法の変更はは全く不要
ただの「取り残しが増大」してきただけの話です。
「田澤先生でしたらどのような治療法をしますでしょうか?抗ガン剤をすべきでしょうか?ご意見お聞かせ下さい。」
⇒私のQandAを見てきたら回答は予測できますね?
『今週のコラム 84回目 「初回手術の取り残しを摘出するだけでよい」と言う事なのです。』をご参考にしてください。
「取り残したリンパ節を郭清した」
それで十分です。(ホルモン療法継続となります)