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再発転移

[管理番号:5534]
性別:女性
年齢:40歳
昨年末に温存手術をうけました。
トリプルネガティブ、ki67 70~80 センチネルリンパ2個とって2個陰性、リンパ侵襲1、血管侵襲0 核異型度2
とのことで、術後にFEC,ドセタキセル各4クール 放射線30回をおえたところです。
治療中は副作用にたえることに必死でしたが、最近は体調がよくなり、再発転移が不安になったきました。
ここところ、脇腹あたりに痛みがあるときがあり、主治医に相談しましたが、おそらく大丈夫、あまりにも痛くなったりしたらまた言ってとのことでした。
主治医はグレードの話はしませんし、再発転移の確率もお話にならず、治る可能性の方が高いよとだけ仰いました。
その言葉を信じて治療を頑張りましたが、おそらくグレード3だろうし、実際のところ再発転移の確率がどのくらいなのか、もう再発転移がおこってもおかしくない時期なのか、骨や転移の検査をうけた方がいいのか気になっています。
先生はどうお考えですか?
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
患者さんは、何かあると「これって、転移?」みたいな不安に常に曝されていることは承知しています。
何度も言い古されていますが「時だけが解決する」ことではあります。
質問者はきっと「トリプルネガティブだとか、Ki67が高いとか、」余計な情報に振り回されて「余計な心配」に曝されているとしたら悲しいことです。
大事なことは「あくまでも早期であることが予後を決める」ことと、「サブタイプは(予後を占うものではなく)純粋に、治療のためにある」ことです。(そのような考えにならない限り、この乳がんプラザを読んでも仕方が無いでしょう)
「脇腹あたりに痛みがあるとき」
⇒モンドールでは? 『今週のコラム 93回目 創部の下が痛い場合には「骨(肋骨)転移?」と、心配されるようです』をご一読を。
「主治医はグレードの話はしません」
⇒質問者はそんなことを聞きたいのですか??
 (グレードなど)全く無意味です。
「再発転移の確率もお話にならず」
⇒それを聞いて、質問者には何か「得なことがある」のですか??
 無意味な話です。
「治る可能性の方が高いよとだけ仰いました。」
⇒その通りです。
 (ネットに何が書いてあるのか、知りたくもありませんが)乳癌では根治する割合が「圧倒的に高い」ことは事実です。
 質問者の「浸潤径」の記載が有りませんが…
 もしも1期ならば、(抗癌剤をしたことで)9割の根治性はあるでしょう。
「おそらくグレード3だろうし」
⇒何を根拠にそう考えているのか、全く無意味だし、どうでもいいことです。
「実際のところ再発転移の確率がどのくらいなのか」
⇒上記コメント通り。
「もう再発転移がおこってもおかしくない時期なのか、骨や転移の検査をうけた方がいいのか気になっています。」
⇒全く無意味です。
 もう少し「常識的に」考えましょう。
「先生はどうお考えですか?」
⇒皆さんが、(おそらく)「ネットの情報」を見て「極めて無駄な心配」に曝されていることは承知しています。
 しかし、現実に診療をしている私から言わせれば「早期癌で再発することは極めて稀」そういうことです。