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細胞診一部はっきりしない

[管理番号:6671]
性別:女性
年齢:34歳

はじめまして。

質問させていただきます。

町の乳癌検診(エコー)を受けたところ、両側乳房に多数所見ありとのことで要精密検査となり総合病院の乳線外科を受診しました。
はじめにマンモを行い異常なし。
次に乳線外科医によるエコーが行われ、右は問題なし。

左にふたつ並んであるものは嚢胞だと思うけど一応細胞診しておきましょうということで、その場で行いました。
その際、「まったく怪しくないです。怪しいから行うのではなく、怪しくないことを100%証明するために行います。」と言われました。

終了後、「次回、はっきりしない場合は麻酔をしてもっと太い針で検査をします。」と言われたので、その可能性もあるんですね。
と聞くと「良性だと思うけどね。
怪しくないから。」と言われました。

一週間後に結果を聞きにいくと、良性と考えられるが一部はっきりしないとのことなので針生検しましょうとのことでした。
針生検を行いながらも乳線外科医は「うーん。やっぱりこうしてみても、とってみても怪しくないから良性だと思うんだけどな~でも病理の先生にああいう風に言われたら針生検しないわけにいかないんだよな~。」と言っていました。

終了後、「一般的には画像で怪しい場合細胞診をして、そこでも怪しい場合針生検をするんだけど、あなたの場合は画像では良性、細胞診ではっきりしないための針生検なので大丈夫だと思うから、考えすぎないでいいですよ。」と言われました。

いま結果待ち中なのですが、考えすぎるなと言われても考えてしまいます。
まだ良性の可能性もあるんだよな~悪性だとしてもここまではっきりしないなら早期だよな~と頭の中がもやもや、ぐるぐるしています。
針生検を行いながらも、怪しい怪しくないというのが、ある程度わかるものなのでしょうか?
このようなケースを田澤先生はどのようにお考えになりますか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「針生検を行いながらも、怪しい怪しくないというのが、ある程度わかるものなのでしょうか?」
→勿論、画像所見から良性と考えているのでしょう。

「このようなケースを田澤先生はどのようにお考えになりますか?」
→Papillary lesionのような「乳頭状病変」など細胞診では「鑑別困難(癌も否定できない)」ケースは少なくありません。

 質問者のケースでも(画像上嚢胞を疑っているわけだから)「乳管内乳頭腫(嚢胞内乳頭腫)のような乳頭状病変がある」のかもしれません。(嚢胞内腫瘍が否定できないわけです)
 その場合では「針生検でも診断がつかない(確定しない)」場合があるので、「嚢胞内腫瘍を疑ったら、摘出も考慮」すべきなのです。