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良性のはずが乳がんが見つかりました

[管理番号:6419]
性別:女性
年齢:43歳
10年前、出産した時に腫れて、左脇に副乳があることがわかりました。
ここ半年くらい、一個だったしこりがいつの間に数個あるような感じで、一番大きいのは3センチくらいだったので、今年の3月初旬、乳腺科でエコーとマンモをやり、怪しいところ三ヶ所を生検することになりました。
左胸中央寄りには穿刺吸引細胞診で線維腺腫、脇は乳頭内乳頭腫、マンモトームで左胸の脇寄りにある石灰化から非浸潤性がんと診断されました。
その病院は放射線ができなかったので、もっと大きい病院に転院し、5月初旬に、温存で石灰化部分を取りました。
脇は乳管内乳頭腫(分泌物なし)で良性との事でしたが、私自身がとても気になっていたので、ついでに取って下さいとお願いしました。
先週、術後の傷を診せに行ったところ、「病理の途中だが、脇のしこりから、がんが見つかった」と話がありました。
「良性だと思っていたので、腫瘍しか取っていなかったため、追加で手術するか、放射線するか、ホルモン治療するか、次回、病理結果が全部出たら、決めましょう。」
と言われ、大変ショックを受けました。
思いもよらなかったので、気が動転したまま帰宅しました。
やはり追加で手術して、放射線ということになりますか?それが浸潤性だったら、ホルモン治療ですか?
良性だと思っていた乳管内乳頭腫が、がんだったということは、よくあることなのでしょうか?
副乳があるので、副乳がんでしょうか?
今は、とにかく不安で仕方ありません。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「やはり追加で手術して、放射線ということになりますか?」
「副乳があるので、副乳がんでしょうか?」

⇒副乳であれば…
 残す意味もないので(安全性を考え)追加で「副乳全摘」でいいのでは。
「それが浸潤性だったら、ホルモン治療ですか?」
⇒サブタイプを確認してからですね。
「良性だと思っていた乳管内乳頭腫が、がんだったということは、よくあることなのでしょうか?」
⇒よくあることではありませんが、
 組織検査の精度の問題もありそうです。
 
 

 

質問者様から 【質問2 追加手術】

性別:女性
年齢:43歳
以前、「良性のはずが乳がんがみつかりました」で質問させて頂いたものです。
(6419)
術後の病理の結果が全部出たという事で、聞いてきました。
(病理の結果が記載されたものを頂いてなく、主治医からの話をメモしたので、言葉があやふやなところもあります。)
部分切除
センチネルリンパ生検はやっていません。
左胸の石灰化の方は、マージンもつけて、5センチほどとりましたが、
今回の病理の結果から、ガンの細胞は出なかったということでした。
ただし、前病院で行ったマンモトームでは非浸潤となっており、恐らくそれで取りきれてしまっていた可能性があると言われました。
田澤先生もQ&Aで、そういう事はあるとおっしゃっていたので、納得しております。
脇のしこりですが、前の病院で「乳管内乳頭腫で良性だから、大丈夫だよ」との話だったので、良性と信じていましたが、3センチほどの大きさだったため、気になるから取って下さいとお願いし、外科的摘出しました。
病理の結果、まさかの非浸潤性乳管癌。
前の病院から持ってきた細胞を再度調べた時に、乳管内乳頭の疑い、異型との診断が出てたようなので、何でマージンを付けて摘出してくれなかったのか、そして、私が取って下さいとお願いしなければ、経過観察になっていたかと思うと、怖いです。
腫瘍は、取りきれていると思うが、腫瘍ギリギリを切除したため、今後の選択肢として、
1,追加手術で、腫瘍があった周りを追加でとる
2,脇に放射線
3,経過観察
私は、1の追加手術をしたいと話しました。
主治医は「追加で取っても、そこにガンが見つからないかもしれません」との事でしたが、ギリギリに取ったということで、もし周りにガンが残っていたら、と考えながら今後過ごすのは嫌だなと思い、追加手術したいと思いました。
追加で取ったものに、ガン細胞がなければ、それはそれで、すっきりします。
副乳があるはずなのですが、それについて、主治医は特に何も話しをしていません。
追加手術の前に、副乳の確認と副乳も取ってしまった方がいいか、きちんと話しておいた方がいいですか?
「脇まで乳腺がきているが、その乳腺までとらなくてもいいんじゃないか」との話があったので、それが副乳の話しになりますか?
副乳~乳腺までとると、さらに大きな手術になってしまいそうな気がしますが、どうでしょうか?
追加手術後、脇は放射線もやった方がいいのでしょうか?
(左胸の方は、放射線をやらなくてもいいと話が出ています。)
 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。
「追加手術の前に、副乳の確認と副乳も取ってしまった方がいいか、きちんと話しておいた方がいいですか?」
「「脇まで乳腺がきているが、その乳腺までとらなくてもいいんじゃないか」との話があったので、それが副乳の話しになりますか?」

⇒副乳から発生しているのであれば…
 当然「副乳全摘」してもらいましょう。
「副乳~乳腺までとると、さらに大きな手術になってしまいそうな気がしますが、どうでしょうか?」
⇒全くそんなことはありません。
 副乳を全摘しない限り「追加切除する意味がない」
「追加手術後、脇は放射線もやった方がいいのでしょうか?」
⇒不要。
 全摘後の照射は不要です。(患肢浮腫のリスクとなるだけです)
 
 

 

質問者様から 【質問3 追加手術】

性別:女性
年齢:43歳
「良性のはずが、がんが見つかりました」「追加手術」で質問させていただいたものです。
(管理番号6419)
お忙しい中、質問に答えて頂いて、ありがとうございます。
追加手術の件で、再度質問させていただきます。
先日、病理の結果を聞きに行った時に、
「脇に副乳があると思うのですが、今回取ったしこりは副乳ですか?その中にガンがあったのですか?」と質問していました。
主治医の答えは「今回取ったしこりは、ぎりぎりしか取ってないから、副乳かどうか不明。
次の追加手術で、周りをもう少しとれば、副乳なのか分かるかもしれない。」という答えでした。
エコーではわからないものなのでしょうか?
また「しこり全体がガンだったのでしょうか?どのあたりがガンだったのでしょうか?」とエコー写真を見ながら聞いたら、「しこりのどことはわからないが、しこりの一部から、非浸潤がでました」という事でした。
あと気になるのは、脇の傷口の少し下(乳房側)に、筋状のしこりのようなものがあります。
主治医は「しこりは取れているはず」と言っているのですが、筋状のしこりは手術前もあったような気がします。
リンパ腺でしょうか?
専門の病院で、しかも部長先生なので、症例数も多く、信用はできると思うのですが、何だか専門用語も多く、よく分からない事も多々あり、精神的に滅入っているため、不安を感じています。
追加手術は決まっていますが、手術前に疑問点(前回摘出したしこりの大きさも、私自身きちんと聞けていない…)をすっきりさせたいのと、病理の結果を話だけでなく、自分で理解するためにも紙でもらいたいとお願いしようと思い、来週外来に行く事になっています。
本来、追加手術は執刀した先生がやるのがいいとは思うのですが、もし、どうしても納得いかなければ、転院して田澤先生に診て頂き、追加手術という事も可能でしょうか?
その場合、診察や手術はどの位、先になりますか?
 

田澤先生から 【回答3】

こんにちは。田澤です。
「エコーではわからないものなのでしょうか?」
⇒解ります。
 そもそも、「腫瘍があったから取った」「取ってみたら癌だった」的な、やり方が
問題では?
 
 最初から、「この位置関係でいうと、この腫瘍は副乳発生だな。」「そうすると副乳原発の腫瘍か。」「副乳癌の可能性もあるから、副乳は(部分切除しても仕方がないから)全摘するか。」的な、論理的発想で行うべきだったのです。
「脇の傷口の少し下(乳房側)に、筋状のしこり」「リンパ腺でしょうか?」
⇒モンドール(血管炎)ではないかと想像します。(見ていないので、想像ですが)
 少なくともリンパ節では無さそうです。
「もし、どうしても納得いかなければ、転院して田澤先生に診て頂き、追加手術という事も可能でしょうか?」
⇒その主治医が「このような位置関係で、このような手術をした(つまり手術所見)をきちんと示せる」のであれば、可能です。(頭が整理できれいればいいのです)
「その場合、診察や手術はどの位、先になりますか?」
⇒秘書メールをもらった時点から「1カ月~1カ月半」が現状です。

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