[管理番号:13300]
性別:女性
年齢:53
病名:
症状:乳頭の単孔からの分泌物の継続
投稿日:2025年12月16日
はじめまして。
右側乳頭からの分泌物が9月より続いています。色は薄黄色、時々血が混じります。
量は少ないのですが自分がうつぶせに寝ることもあり、肌着に点々とつく状態です。
気づいた9月に、長く定期健診(良性の乳腺腫瘍がたくさんあるため、年1回20年来通っています)を受けている乳腺クリニックにてマンモおよび分泌物の検査(絞って採取してました)をしました。
診察結果は、悪いものではない。だけど、分泌が2,3か月続くようならまた来てください。その際はMRIを撮りますといわれました。
分泌が続いていたため12月に再度乳腺クリニックへ行き造影剤を用いたMRI撮影をしました。
MRの画像からも悪いところはないという診察結果で次回は1年後の通常の定期検査で来てくださいと言われました。
そうは言われましたが分泌物は継続しております。本当に1年後で問題ない症状なのでしょうか。また、この分泌物は止まる見込みはあるのでしょうか。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
一言でいいますと、乳管内乳頭腫もしくは乳癌の可能性(つまり乳管内病変が原因の分泌)がかなり高いと思います。
その根拠は
1.年齢 20歳代、30歳代に比較すると50歳を超えると、その確率(乳管内病変が原因である確率)はぐんとあがります。
♯ただし、50歳代は「まだ」更年期に伴う症状である可能性も含んでいるので、これが60歳代後半となると「ほぼ」間違いないというレベルにまで確率が上がります。
このように「年齢」は「乳頭分泌が乳管内病変が原因である確率」と相関します。
2.単孔性
これは「言わずもがな」であり、これは(乳管内病変が原因と考える)「必要条件」と言えます。
3.継続性
3か月継続していること
4.分泌液の性状
薄黄色~(時々)血性混じり
薄黄色~茶色、血性が必須条件です。(白や緑、クリーム色であれば、それだけで100%除外できる)
以上より、乳管内病変の可能性は十分にあると私は(経験上)思います。
◎このメールを読んで、「最も問題」なのはそのクリニックでの診療です。
乳管内病変を理解していない医師が「おざなり(要は、私にできるマニュアル通りの診療は済ませましたよ)」な、そして「全く無意味な」診療をしているのか?
無意味な診療
その1 分泌液の検査
その2 MRI
これは根が深い問題なので、近日中に今週のコラムで掲載したいですね。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2026/1/2
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