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5年後リンパ節局所再発後の治療について

[管理番号:13288]
性別:女性
年齢:51
病名:リンパ節局所再発
症状:
投稿日:2025年12月08日

5年前からQ&Aを毎日のように拝見し、大変参考にさせていただきありがとうございます。
この度、5年前の乳がんについてリンパ節局所再発があり2025年11月下旬に手術を行いました。
今後の治療についてご意見お聞きしたく質問させてください。

2020年8月 右胸下部乳がんステージ1(硬ガン、腫瘍径11mm、センチネルリンパ節0/2、Ki67 25%、ER95%・PgR95%、HER-2 0(陰性))
部分切除実施後、オンコタイプ(スコア22)
術後化学療法なし、タモキシフェン5年服用中

2025年10月 定期健診MRIにて術側腋窩リンパ節1か所(レベル1)に局所再発発見(エコーで見る腫れは約10mm)脳を含む全身への転移は現時点でなし

2025年11月下旬 腋窩リンパ節切除術実施(レベル1及びレベル2)
(リンパ節3/11、Ki67 15%、ER95%・PgR73%、HER-2 0(陰性))

リンパ節局所再発については標準治療が確立されていないと主治医から聞いておりますが、主治医がchatGPTで調べた論文(2017年CALORでは化学療法は推奨されないが、
2025年コホート研究では化学療法を検討できる)を根拠に
①タモキシフェン⇒アロマターゼ阻害剤への変更(化学療法をやれば確実に閉経するとのこと、閉経後にアロマターゼへ変更。)
②化学療法ddAC⇒ddPTX合計8回
③領域放射線治療
を提案されており、その他希望があればベージニオ(2年)の存在もあると教えていただいています。
入院中も仕事を続けており、仕事が自分の最大のモチベーションでもあるため生活に強い影響がある②化学療法は受けない気持ちが強いです。決断は自己責任であることと、未来は誰にも分らないと理解はしているものの、将来を考えると、不安で不安で夜も眠れません。

自分で調べた範囲では自身の症状への適用について
①ホルモン療法についてはタモキシフェンよりアロマターゼの方が効果が高いため、有効と考えられる
②化学療法より、ホルモン療法×ベージニオの方が効果が高い可能性があるが、ベージニオは新しい薬のため経過不明。
③(自分に適用してみなければわかりませんが)ベージニオも副作用が強い可能性があり、受けることを躊躇しています。

タモキシフェン⇒今後閉経後アロマターゼ のみの治療としたいと考えていますが、
この選択について先生のご意見賜りたく、どうぞよろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

純粋な局所再発ですね。(初回手術時の取り残し、言い換えれば初回センチネルリンパ節生検の誤認)
それであれば2通りの考え方があり、ご存じのようにそこにはスタンダードは存在しません。

1.純粋な局所再発なのだから、(今回)取り直したことで全身療法に変更なし=ホルモン療法
2.初回手術時に抗がん剤をしていないのだからこの機会に(せめて)
anthracyclineは行う、そして(ホルモン感受性で局所とは言え再発治療ととらえれば)その後CDD4/6 inhibitor+hormone therapy

治療に対して(必ずしも)積極性出なければ上記1だし、「最善を望む」のであれば上記2をお勧めします。
♯放射線照射については「リンパ節転移3個以内」かつ「節外浸潤がない」のであれ
ば省略、どちらか一方でもあれば行った方がいいと思います。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2026/1/1
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