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抗がん剤治療について

[管理番号:13078]
性別:女性
年齢:45
病名:
症状:
投稿日:2025年09月16日

7月(下旬)日右乳房切除術+センチネルリンパ節生検実施

病理組織検査
1.組織型
・浸潤性乳管癌
2.浸潤径の大きさ
・病理組織学検査1.8cm
 is→lc
 遠隔転移M0
3.リンパ節転移
 ・治療前 なし
 ・手術後 陽性の個数0
  調べた数6
4.病期 ステージ
 ・手術前0
 ・手術後1

サブタイプ
5.核異型度
 ・2(中間)
6.ホルモン
 ・ER陰性 ARS
 ・PgR陰性 ARS
7.HER2
 ・3+(陽性)
8.Ki-67
 ・26.4%
9.サブタイプ
 ・HER2

手術組織での評価
10.断端
 ・陰性
11.脈管侵襲
 ・陰性
  リンパ管1ソ0
  静脈v0

基礎疾患
・腰痛(20年)
→ヘルニア、長期に渡る筋力低下
・坐骨神経痛(8年)
・仙腸関節痛
・歩行力低下(500歩程度)
その他
・痛みを感じやすい
・一人暮らし
・寝違い等が起こると3週間治らない
・年2~3ギックリ背中が起きることがある
・通院に家族のサポートが必要
(3週間に1回の送迎了承済み)

医師の診断
ドキソルビシン+エンドキサン→3週1回?4
デキサート+ドセタキセル+ハーセプチン→3週1回?4
ハーセプチンのみ1年の治療方法はあるが、
家族のサポートが必要なこと、本人の腰痛、急に熱が出ても本人一人で通院できないことからフォローでよいと思っています。
再発の方が癌と付き合っていくという考えになるので治療は楽になると思います。
副作用も他の人より強く出ると思うし、定期的に治療に通えるかもわからないので、
きっちり決まったタイミングで処置しないなら治療の効果も出ない可能性もあり、しんどい思いをさせるだけかも。

①病状としてlowriscなんでしょうか

②再発の場合に治療が楽になることはありますか?
抗がん剤の種類が変わるのですか?量を減らすのですか?

③総合的に判断してフォローが正しいのでしょうか?
整形外科ではいくら君の腰痛が酷くて閾値が低くても、家族に迷惑がかかっても治療として必要ならやるのが正しいのではと言われています。

④治療中インフルエンザにかかる患者もいるとおもいますが、1回休んだり日にちがズレると、抗がん剤をやる意味がなくなりますか?

⑤1年3 ヶ月抗がん剤をやるならポートの埋め込みは必要でしょうか?
血管は細目ではあります。

⑥後遺症で歩けないほど重篤化することはありますか?

⑦腰痛があると寝たきりになることまで覚悟が必要ですか?

もともとの体力や腰痛も気になり、抗がん剤に耐えられるかも心配ですし、あっさり
フォローを言われているのも心配です。
今なら期限つきですが再発の方が家族に迷惑がかかる気がして心配です。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

普通に浸潤径18mmでHER2 typeならばanti-HER2 therapyは推奨されます。
担当医のいうfull course(ECx4→trastuzumab+docetaxelx4→trastuzumabx14)ではなく、
Low risk regimenである ①TC+trastuzumabx4→trastuzumabx14 もしくは②weekly
paclitaxel+trastuzumab regimenを選択すれば可能だとは思います。
ご参考に

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/10/1
***

  

質問者様から 【質問2】

抗がん剤治療について
性別:女性
年齢:45
病名:乳がんステージ1 her2陽性 浸潤径1.8cm
症状:
投稿日:2025年10月08日

[管理番号:13078]
先日はお忙しい中ご回答いただき、ありがとうございました。

セカンドオピニオンを受けてきましたが、主治医と説明が異なる部分がありました。

治療を受けない場合の再発率は不明であり、全く治療を受けない患者はおらず、途中で治療を断念した患者数が紛れているから正しくない数字である。6年程前の5cmとかの腫瘍がある人達も混ぜた数値で30%とか出てた気がするけど、母数が正しくないのに気にするだけ無駄だと。
主治医からは無治療の場合の再発率は20%で、抗がん剤フルコースで根治(限りなく0を)目指せると説明を受けました。
セカンドオピニオンの先生はフルコースで受けても10%以上は再発してると思うと。

どちらが正しいのでしょうか?ガンは全国どこでも同じ説明しかされないと主治医に言われていましたが回答が違って見えます。

また田澤先生がご提案下さった①TC+trastuzumabx4→trastuzumabx14 は標準治療ではないと言われました。
一時期流行ったが今は流行りではないと。

再発率や治療効果は結局分からないもの何でしょうか?

無治療の患者はいないのでしょうか?
先生の患者さんで私と同じケースなら無治療は無いでしょうか?

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

その主治医といいセカンドオピニオンといい全く的を射ていない内容ですね。
シンプルに説明すれば(これが最終回答なので、同じ質問には再度回答はしませんのでご了承を)

Anti-HER2 therapyは再発率を半分にする。
質問者の場合には浸潤径も1㎝以上あるので、anti-HER2 therapyを省略していいというエビデンスはない
Anti-HER2 thearpyとしては
尤も王道なのはanthracycline→taxane+trastuzumab→trastuzumabe(EC or AC x4→trastuzumab+docetaxelx4→trastuzumabx14)ですが、
Antracyclineを省略した形(これは欧米では肥満が多く、anthracyclineによる心毒性が嫌われる傾向にあるため)であるtaxane+trastuzumabとして
1.TC+trastuzumabx4→trastuzumabx14
2.Paclitaxel+trastuzumab(weekly x12)→trastuzumabx14

★繰り返しますが、質問者にanti-HER2 therapyの省略を勧める根拠は全くありません。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/10/30
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