［管理番号:12296］
性別:女性
年齢:42
病名:右浸潤性乳がん　硬癌　ステージ1 グレード2
症状:
投稿日:2024年12月06日

1ヶ月ほど前に、右乳房を乳がんで全摘済みです。

術前に、最初の病院で針生検をし、その病院と手術予定だった別の病院で病理検査をしていただきました。

最初の病院では、HER2 3＋、Ki-67 平均35%、次の病院ではHER2 2＋（DISH増幅なし）、Ki-67 20-33%でした。

術前の病理で両者を調べたから、との理由で、術後の手術標本ではHER2もKi-67も調べないと言われました。グレードは2です。
また、術後の浸潤径は記載があったものの、広がりや断端は記載がありませんでした。

医師は、術前のHER2とKi-67の値で抗がん剤は必要なしと判断しています。

質問
1. 術後にHER2や Ki-67を調べないことは普通ですか？

2. 術前のわずかな検体の病理結果で、今後の薬物治療を決めても問題ないですか？

3. 術前の病理結果が施設ごとに異なっていますが（特にHER2）、どちらを信じたら
いいですか？
最初の病院の判断が正しければ抗HER2療法が必要なのではと思ってしまいます。

4. オンコタイプDXは、 Ki-67やHER2も調べていただけますか？

5. 術後の病理検査をしていただけない場合、どうしたらよろしいですか？

よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

1. 術後にHER2や Ki-67を調べないことは普通ですか？
⇒その通りです。当院でも術前のみです。

2. 術前のわずかな検体の病理結果で、今後の薬物治療を決めても問題ないですか？
⇒上記通り。

3. 術前の病理結果が施設ごとに異なっていますが（特にHER2）、どちらを信じたらいいですか？
最初の病院の判断が正しければ抗HER2療法が必要なのではと思ってしまいます。
⇒ＤＩＳＨで確認しているのだから（おそらく）陰性と判断すべきでしょう。

4. オンコタイプDXは、 Ki-67やHER2も調べていただけますか？
⇒ＨＥＲ２は（発現しているのか？）確認できますが、Ｋｉ６７は（調べてはいますが）結果には記載がなくわかりません。（ただしＫｉ６７は「そもそも」ＯｎｃｏｔｙｐｅＤＸをしない場合の参考にすぎないのでＯｎｃｏｔｙｐｅＤＸするのであれば「無用の長物」ですよ！）

5. 術後の病理検査をしていただけない場合、どうしたらよろしいですか？
⇒上記（４）の通り、ＯｎｃｏｔｙｐｅＤＸすると、その結果にＲＳ以外に「ＥＲ，ＰｇＲ，ＨＥＲ２の発現率」が記載されているので、その必要はありません。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
（回答が公開されてから２週間後）
2024/12/24
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