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手術までの待機期間が長く転院をするべきか

[管理番号:12280]
性別:女性
年齢:31
病名:乳がん
症状:
投稿日:2024年12月04日

田澤先生、はじめまして。10月末にしこりに気付き、11月の中旬にクリニックで若年性乳がんの診断を受け、紹介先の大学病院へ移り治療前の検査を受けている者です。
若年性乳がんと検索をかけては再発や遠隔転移など悪いことばかり見てしまい、日々不安が大きくなっています。

12月頭にMRI、中旬にCTをとり、1月の頭にすべての結果が出る予定です。
また、現時点で、手術は最短で2月中旬になるとのことでした。
転院先の大学病院で、改めて行われた術前の病理検査の結果のみ出ています。その結果を受け、このまま同じ病院で治療を進めるべきか少しでも早く治療を始められる病院を探し、転院するべきか悩んでいます。
病理検査の結果は以下の通りです。

しこり23ミリ
リンパ転移 エコーの段階ではおそらくない
採取方法:needle biopsy 占拠部位:左upper-inner (A)区域
判定区分:検体適正;悪性
組織分類:Invasive ductal carcinoma
核異型スコア2,核分裂スコア2→核グレード2
腺管形成スコア:3,核異型スコア2,核分裂スコア2→組織学グレード2
ER:Allred PS5 IS3 TS8 100%score3b,
PgR:Allred PS5 IS2 TS7,
HER2:score1
Ki-67:34.0%
波及度:f

最初のクリニックでHER2は2+と出ましたが、FISHでは増幅なしでした。
最終的なサブタイプは術後の病理検査でないとわからないと聞いてはおりますが、現時点ではルミナールAと説明されました。しかしKi-67は34%であり、ルミナールBになるのではないか?増殖が早いタイプではないか?2月の手術まで待っていて大丈夫なのか……といろいろと考えてしまいます。
家族や親戚にがんに罹患した者はおらず、遺伝子検査も受けましたが、まだ結果が出ておりません。

お伺いしたいのは主に以下の3点です。
①若年性乳がんで上記のようなタイプのがんで手術を2月まで待つのは遅いでしょうか?転院し、1月中に手術を受けられることになったとしてもあまり大きく変化はないでしょうか?
②もしルミナールBだとしたら抗がん剤は必須になりますか?
③わたしのがんは悪性度が高いものになりますか?

取り止めのない文章となってしまい申し訳ございません。
よろしければご回答をお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

①若年性乳がんで上記のようなタイプのがんで手術を2月まで待つのは遅いでしょうか?転院し、1月中に手術を受けられることになったとしてもあまり大きく変化はないでしょうか?
⇒あくまでも早期乳癌なので急ぐ必要は無い状況ですが、敢えて2月まで待つ理由がありません。
そもそも大学病院で手術を行うこと自体、よく考えた方がいいように思いますが…
(大学病院はあくまでも教育の場なので「若い医師に経験させる」という役割があることを皆さん認識しましょう)

②もしルミナールBだとしたら抗がん剤は必須になりますか?
⇒ルミナールAとかBというよりは…
 (術後に)ルミナールタイプかつリンパ節転移3個以内であれば、OncotypeDXを行い「その結果に、純粋に従う」べきです。(それ以外の余計なことに頭を悩ます事はナンセンス)

③わたしのがんは悪性度が高いものになりますか?
⇒癌の悪性度とは通常「核グレード」で評価されます。 「核異型スコア2,核分裂スコア2→核グレード2」なので中間(大人しくも激しくもない)となります。

ただPgRも強陽性であるし「比較的大人しい」と考えるべきでしょう。

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(回答が公開されてから2週間後)
2024/12/19
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