[管理番号:12002]
性別:女性
年齢:44歳
病名:非特殊型浸潤癌
症状:
投稿日:2024年09月02日
【手術】
2021/01/(上旬)
右乳房部分切除
【病理検査結果】?
ステージ:1?
大きさ:1.3cmと1.0cm?リンパ節転移:なし(0/1)?
遠隔転移:なし?
グレード:2?
ki67:20%?
ER:70%?
PR:80%?
HER2:2+(FISH検査陰性)
【手術後の治療】
・放射線治療(16回)
・リュープリン
・ノルバデックス
3ヶ月ごとに血液検査をしています。
2024年7月のCEAが5.7まで上昇しており、1ヶ月後に再度血液検査をすることになり、
2024年8月の結果は、6.1と微増でした。
主治医からは、すごく気になるようだったら、
今すぐPET検査するか、
さらに1ヶ月後に再度血液検査をして結果をみてから、
PET検査をするか判断するか
提案があり、9月に再度血液検査することに決めました。
ICTPは、まったく上昇してないので
骨転移は、大丈夫とのこと。
主治医からはとくに言われてないのですが、
血液検査結果を時系列で振り返ると
他の腫瘍マーカーの値も基準値内ですが、上昇しているのに気がつきました。
??CEA
2021/10 0.8
2022/04 0.7
2022/10 0.8
2023/04 0.5
2023/10 1.0
2024/07 5.7
2024/08 6.1
??ICTP
2021/10 2.7
2022/04 3.1
2022/10 2.4
2023/04 3.2
2023/10 3.1
2024/08 2.7
??CA15-3
2022/01 15.8
2022/07 14.2
2023/01 16.2
2023/07 14.6
2024/04 24.6
?? NCC-ST-439
2022/01 3.0
2022/07 3.0
2023/01 3.8
2023/07 3.9
2024/04 9.0
質問したいことは下記になります。
①次月のCEA値について、どのくらいの上昇を目安にPET検査を受けた方が良いでしょうか。
微増または、下がった場合でも受けた方が良いでしょうか。
② CA15-3と NCC-ST-439の値も上昇しており、乳がんの再発や、他の悪性疾患などの可能性が高いのでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
①次月のCEA値について、どのくらいの上昇を目安にPET検査を受けた方が良いでしょうか。微増または、下がった場合でも受けた方が良いでしょうか。
② CA15-3と NCC-ST-439の値も上昇しており、乳がんの再発や、他の悪性疾患などの可能性が高いのでしょうか。
⇒値の推移を見ると…
(CEAもそうですが)私には「CA15-3が(基準値が15前後だったのに)今回24.6となっている」ことが非常にきになります。
私であれば(この推移からは)経過観察ではなく、PETとします。
ご参考に。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/9/11
***
質問者様から 【質問2】
肺転移について
性別:女性
年齢:44
病名:
症状:
投稿日:2024年11月30日
田澤先生
お忙しい中お返事ありがとうございます。
主治医からは経過観察と言われましたが、その後
10月に腫瘍マーカーのCA15-3がさらに上昇したため、PET検査をしたところ、肺転移が判明しました。
ステージ1 ルミナルaの術後4年目の遠隔転移で、とてもびっくりしています。
いまは、少しでも長く生きられらるように治療をがんばりたいと思っています。
来週、手術した病院を受診して今後の治療を相談予定です。
質問したいことは下記です。
①Q & Aを読んでいると
ルミナルaでも、先に抗がん剤をしてから、ホルモン治療が良いのでしょうか?治療方法について、お忙しいところ恐れ入りますが、アドバイスいただけるとうれしいです。
よろしくお願いします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
①Q & Aを読んでいると
ルミナルaでも、先に抗がん剤をしてから、ホルモン治療が良いのでしょうか?治療方法について、お忙しいところ恐れ入りますが、アドバイスいただけるとうれしいです。
⇒(消極的な治療、例えばその担当医が「遠隔転移は何をやっても同じだから「辛い副作用しても無意味」、楽な治療から始めましょう」的な(巷によくある)タイプだと
CDK4/6阻害剤+ホルモン療法を提案される可能性があります。
♯ガイドライン上も(抗癌剤よりも)これを行うように勧めているように見えます。(実際は抗癌剤よりも、これを先に勧めるというようにはなってはいないが、そのような印象を与えてしまう)
ただ私は以下の理由から「抗癌剤を用いてcCR」を狙い、その後に「CDK4/6阻害剤+ホルモン療法でそれを維持」することを勧めます。
◎術後補助療法として「抗癌剤をしていない」ことからは、抗がん剤の治療効果は十分期待できる(患者さん自身にモチベーションがあれば、十分cCRの可能性があると思えるから)
因みに…(余談ですが)
全く同様に(その方は肺転移+骨転移でしたが)前医でCDK4/6阻害剤+ホルモン療法を勧められたが、当院にセカンドオピニオンに受診された方は(私の方針に同意したため)結局当院へ転院して抗癌剤を行いましたが…
想定通りcCRとなり、現在それをCDK4/6阻害剤+ホルモン療法で維持しています。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2024/12/20
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