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皮膚転移疑いの確定診断について

[管理番号:11983]
性別:女性
年齢:51
病名:乳がん
症状:
投稿日:2024年08月24日

お世話になります。

5年前に乳がんと診断され、全摘と腋窩リンパ節郭清、AC療法4クール、ドセタキセル4クール、放射線治療の上、ホルモン療法をしておりました。
サブタイプはルミナルBです。

2年前に肝転移と胸膜播種を指摘されベージニオで治療しておりましたが、半年前からアバスチンとウィークリーパクリタキセルで治療中です。

上記の治療が効いているようで、転移箇所は縮小傾向にありますが、2ヶ月前より全摘した皮膚に湿疹が広がってきました。湿疹はずいぶん前から2箇所ありましたが、それが周囲に広がってきた感じです。

皮膚転移疑いということですが、部位的に生検は難しいとのことで、そのまま治療は変更せずに経過を観察をしております。
湿疹は少し悪化している感じもしますが、まだ腹部や背中まで広がって服部おりません。

主治医に生検が難しかったらエコーやCTで分からないかと尋ねましたが、大きさ的に難しいとのことです。

田澤先生でしたら皮膚転移疑いに対してどのような検査をされますか?また私のような症例の場合、どのような治療をなさいますか?

また先生に皮膚の状態を見ていただきたい場合、紹介状がなくても直接診察に伺う事は可能でしょうか?

皮膚の状態を見ては毎日憂鬱な気分で過ごしています。

どうぞ宜しくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

2ヶ月前より全摘した皮膚に湿疹が広がってきました。湿疹はずいぶん前から2箇所ありましたが、それが周囲に広がってきた感じです。
皮膚転移疑いということですが、部位的に生検は難しいとのことで、そのまま治療は変更せずに経過を観察をしております。
湿疹は少し悪化している感じもしますが、まだ腹部や背中まで広がって服部おりません。

⇒メール内容からすると…
ほぼ「皮膚転移」と断定されるべきと思います。(主治医も「皮膚転移疑い」としているようですが、実際には「断定」ではないかとおもいます。)
♯もしも「疑い」であれば、「その部位の皮膚生検」が提案されるべきだと思いますが、それが無いのは「結果は明白」という認識だからではないかと思います。

田澤先生でしたら皮膚転移疑いに対してどのような検査をされますか?
⇒上記となりますが…
 明らかな場合には「臨床所見(視診)だけで断定」となります。

また私のような症例の場合、どのような治療をなさいますか?
⇒基本的には全身療法(抗癌剤)での治療となりますが、局所治療としては「範囲が狭ければ」手術もありですが(メール内容からは)広範囲のようなので、(質問者の場合には胸壁照射後なので)BNCTが選択肢としてはあります。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/9/2
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