［管理番号:11982］
性別:女性
年齢:31歳
病名:石灰化
症状:自覚症状はなし
投稿日:2024年08月24日
田澤先生こんにちは。
半年前、授乳中に触れた脇のしこりが心配になり乳腺外科を受診しました。授乳中だったのでエコーのみの診察で、脇のしこり自体はおそらく副乳で半年後にマンモもやってみてフォローアップするということになりました。
そして昨日がそのフォローアップでエコーとマンモを受けました。主治医からは
「エコーでは授乳に伴うものと思われる多少の乳管拡張はあるけれど、特に所見は見当たらなかった。マンモも概ね大丈夫だと思うが、左胸に所々石灰化が見えて近い位置に集まっているように見えるものがある。必ずしもではないが、これがガンである可能性0ではないので二年後…いや、一応一年後もう一回見せてください」と言われました。
自分でもマンモの写真を見たところ、確かに直径5mm位の範囲に4～5つほど小さいぽつぽつが点在しているように見えました。
その後不安でいてもたっても居られずインターネットで検索していたところ、先生の石灰化のページにたどり着き、「石灰化はST-MMTの無い施設では、診療すべきではありません。」の記述を拝見しました。そこで自分がかかった病院を調べたところ、どうやらST-MMTはないようで不安が増幅しております。
先月断乳をしており、今は授乳はしていません。
以下質問です
①主治医からは概ね問題ないという評価でしたが改めてST-MMTのある施設でなるべく早くに再度検査を受けた方が良いのでしょうか？
1年後再びのマンモグラフィでは遅いですか？
②集まった石灰化(集簇性石灰化というのでしょうか)でも良性な場合はありますか？
③断乳後比較的すぐのマンモグラフィだったため、その影響で石灰化ができることもあるのでしょうか？その場合石灰化は消失しますか？
④田澤先生にST-MMTをして頂くとしたら、どのくらい先になるでしょうか。地方に住んでいるのですが、近くにST-MMTを行っている病院が1件しかなく、それも月に一度とのことで途方に暮れています。
長々と申し訳ありません。
小さい子どももいるので不安でたまりません。
何卒よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
このメール内容をみた際に私が特に重要と思った２点は
１．『左胸に所々石灰化が見えて近い位置に集まっているように見えるものがある』という記載
⇒（無論、実際に画像をみていないけれど）この記載は、石灰化は「全体としてびまん性だが、その中で集簇しているように見える部分がある」ようです。
つまり本来要精査となるような「集簇性の石灰化」というよりは基本的に「びまん性の石灰化（であり、その一部が集簇しているようにも見える）」のような印象です。
⇒つまり（その医師が「ちょっと、この辺は集簇している酔うのも見えるな？」と感じているだけで、実際は「びまん性石灰化＝どうでもいい石灰化」の可能性が高いということ
２．授乳後であること
⇒授乳に伴う石灰化の可能性も高そう
★上記２点からは「集簇性」ではなく、実際には「授乳に伴うびまん性石灰化（の一部が集簇っぽく見えた）」だけのような印象であり、私が画像を見れば『これは全く問題無し』となりそうです。
①主治医からは概ね問題ないという評価でしたが改めてST-MMTのある施設でなるべく早くに再度検査を受けた方が良いのでしょうか？
1年後再びのマンモグラフィでは遅いですか？
⇒冒頭にコメントしたように…
１年後マンモでいいような印象ですね。
②集まった石灰化(集簇性石灰化というのでしょうか)でも良性な場合はありますか？
⇒かなり大きな勘違いをしていますね！！
本物の集簇性石灰化（つまり、びまん性の一部がそう見えるだけではない）でも、せいぜい２割～３割程度が癌に伴う石灰化となります。
③断乳後比較的すぐのマンモグラフィだったため、その影響で石灰化ができることもあるのでしょうか？その場合石灰化は消失しますか？
⇒まさに、その可能性は考えられます。
但し消える（もしくは明らかに減少するとしても）早くて半年、数年かかるでしょう。
④田澤先生にST-MMTをして頂くとしたら、どのくらい先になるでしょうか。
⇒１か月程度だとは思います。
一つの方法としては…
（遠方に住んでいて）来院を１回にしたいとすれば…
（ＳＴ－ＭＭＴの予約をしつつ）その日にマンモグラフィーを持参（もしくは当院で撮影）⇒そのマンモグラフィーを （私が見て）ＳＴ－ＭＭＴは不要と判断したらＳＴ－ＭＭＴはせずに帰宅。 ＳＴ－ＭＭＴすべきと判断したら（予定通り）その日の午後にＳＴ－ＭＭＴを行う
これでは如何でしょうか？
★前者となりそうな（メール内容からの）印象ですが。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/9/2
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