[管理番号:11944]
性別:女性
年齢:39歳
病名:右乳ガン
症状:
投稿日:2024年08月05日
一昨年の11月に右乳がんにて右乳房全摘+腋窩リンパ節郭清を行いました。
術後は抗がん剤、放射線治療を行い、現在はタモキシフェン、ベージニオ(150mg)を内服している状況です。
今月1日の採血でCEAの数値がいつもより高くでたため心配です。
ベージニオは昨年8月から内服を始め一年が経過しました。副作用の下痢は今でも続いています。
主治医の先生は基準値内であり、再発時には値が大きく動くため、問題ないと言っていましたが、
わたしは再発高リスクであり、中には徐々に腫瘍マーカーがあがり再発となるケースもネット等で見かけたので心配です。
この値の変動は再発の兆候がある感じでしょうか?
また、ベージニオ内服中で下痢があると多少CEAの数値にも影響がでるのでしょうか?
CEA CA15-3
2023 4月 1.3 11.9
2023 6月 2.0 10.1
2023 7月 1.8 7.1
2024 1月 2.3 8.4
2024 2月 2.6 9.9
2024 4月 2.3 9.0
2024 6月 2.3 8.2
2024 8月 3.0 10.2
右乳ガン
リンパ節転移あり(6個)
ホルモン感受性
核グレード1
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
腫瘍マーカーの動きや値が気になるのは理解できますが、こればっかりは「長年の経験なくしては判断できない」と言い切れます。
質問者の場合で私が気にする事は一切ありません。
理由1. CEAの値の動き自体(私から見ると)気にならない程度である。
理由2. abemaciclib内服開始した以降に(ごく軽微ですが)上がっているとしたら、abemaciclibの影響もありそう
理由3. CA15-3が動かない。 無論CEAだけが上がるケースもありますが(大多数では)CA15-3も上がります。 寧ろ(CEAが上がる前に)CA15-3だけが上昇して再発が見つかるケースの方が圧倒的に多いです。(経験上)
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/8/13
***
質問者様から 【質問2】
CEA上昇について
性別:女性
年齢:40歳
病名:右乳がん
症状:CEAが徐々に上昇している
投稿日:2025年07月25日
右乳がんの手術をしてから2年半になります。
リンパ節転移6個にて、
腋窩リンパ節郭清をし、
ケモ、放射線治療を経て、
ベージニオとタモキシフェン内服中です。
ベージニオは内服開始からまもなく2年になるため前回が最終処方となりました。
希望で、2ヶ月ごと受診時に腫瘍マーカーをしらべてもらっているのですが、CEAの値が高めなのが気になります。
一年ほど前から放射線性肺臓炎があり、4ヶ月毎単純CTをとってますが、造影結果は肺臓炎以外はなにも異常なしです。
1番初めの数値と比べると現在は倍なので心配です。
リンパ節転移の数も多く、ステージ3a、再発高リスクのため不安ですが、このような状況でも再発転移なく長くすごされる方もいるのでしょうか??
いつか再発するのではと不安です。
また、LDHの数値が昨年8月ごろより高くなっています。現在も基準値を超えています。なにか考えられるものはあるのでしょうか?
よろしくお願いします。
2023 4月
CEA 1.3 ca15-3 11.9
2023.6月
CEA 2.0 ca15-3 10.1
2023.7月
1.8 7.1
2024.1月
2.3 8.4
2024.2月
2.6 9.9
2024.4月
2.3 9.0
2024.6月
2.3 8.2
2024.8月
3.0 10.2
2024.12月
2.9 10.9
2025.2月
2.7 8.9
2025.4月
2.2 7.9
2025.5月
2.6 9.2
2025.7月
3.1 8.0
2024.8月
LDH 200
2025.7月
252
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
リンパ節転移の数も多く、ステージ3a、再発高リスクのため不安ですが、このような状況でも再発転移なく長くすごされる方もいるのでしょうか??
⇒当たり前ですよ?
皆さん再発率をどう思ってマス?
全ての治療を完遂すれば再発率は20%程度だと思います。 80%が再発無で過ごされているのに、まるで「全員再発する」みたいに思っているのですか? 冷静になり考えてみましょう。
CEAが1.3⇒3.1が気になるのは理解できます。
ただ私の経験上、CEAはもともと低値の人がこの程度に上がっても殆ど気になりません。
治療の影響(特にabemaciclib+hormoneが影響ありそう)の可能性が高いと(経験上は)思います。
今後abemaciclibが終了すると、徐々に戻っていくのでは?
ご参考に。
***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/8/13
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質問者様から 【質問3】
CEAの上昇
性別:女性
年齢:41歳
病名:
症状:
投稿日:2025年11月21日
先日CEAの上昇について質問させて頂いた者です。
8月にベージニオの内服期間が終了になりました。前回受診時はCEAが3.0で、ベージニオ内服のせいもあるのかもしれないとのことでしたが、内服期間が終了してもさらに上昇していました。
主治医は、このくらいは全然大丈夫!基準値を超えたり、値が倍になってきたら気にする感じと言っていました。
腫瘍マーカーに一喜一憂はいけないと思いつつ不安になります。
先日、術後3年の検査は、エコー、CTは問題なしでした。
上下部のカメラなどを考えたほうが良いのでしょうか?
この数字を先生のご経験からしてどう思いますか?
よろしくお願いします。
2023 4月
CEA 1.3 ca15-3 11.9
2023.6月
CEA 2.0 ca15-3 10.1
2023.7月
1.8 7.1
2024.1月
2.3 8.4
2024.2月
2.6 9.9
2024.4月
2.3 9.0
2024.6月
2.3 8.2
2024.8月
3.0 10.2
2024.12月
2.9 10.9
2025.2月
2.7 8.9
2025.4月
2.2 7.9
2025.5月
2.6 9.2
2025.7月
3.1 8.0
2025.11月
3.5 5.7
3.1から3.5に上がりました。
田澤先生から 【回答3】
こんにちは。田澤です。
結論から言うと、私も主治医同様「優位な所見ではない」とほぼ確信しています。
一番注目したのが
2024.6月 2.3 →2024.8月 3.0
まずはここです。
この上昇がもしも再発の「兆候」であれば、ここから「一気に or 徐々に」上昇し続けます。
♯重要なことは再発での上昇の場合には「上がるだけ」であり、「上がったり下がったり」は決してしないということです。
治療を変更しない限り「再発が治癒して自然に下がる」ということがないからです。
実際に、まずここをピークに下がっていますね。
2024.12月2.9 → 2025.2月2.7 → 2025.4月 2.2
この時点で「2024年8月の3.0は全く無意味な値(ただの誤差範囲)」だったと結論できることは明白です!
となると、その後3.5まで上昇し続けてはいますが、それは前回の「2.3→3.0」の上昇とほぼ同じ変化、「またいずれ下がるだろうな」と考えるのが至極当然なのです。
もう一つつけたせば今回のケースではCA15-3が「寧ろ最低値」まで下がっていますね。
これも(間接的には)大丈夫だな。と思わせる所見となります。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
(回答が公開されてから2週間後)
2025/12/11
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