Site Overlay

Her2陽性乳がんの術後治療について

[管理番号:11796]
性別:女性
年齢:42
病名:
症状:
投稿日:2024年05月15日

妻の代理で質問をさせていただきます。
事例やQ&Aで具体的な情報をご提供くださりありがとうございます。
日々拝見し、妻の病気の状態や治療内容について理解を深めることができており、感謝しております。

さて、本日は妻の今後の治療についてごご相談です。

右胸にがんが見つかり、手術先行で今は、術後の治療中です。

術後の検査結果で、ホルモン陽性、her2陽性のいわゆるトリプルポジティブで、腫瘍径約2cm、リンパ節転移なしのSTAGE1との診断

24/3 全摘手術をし、現在薬物療法中です。
ハーセプチン&パージェタを1回/3w、パクリタキセルを1回/w、連続12回のうち現在5回目です。
※同じタキサン系のドセタキセルは初回でアレルギー反応があったためパクリタキセルを使用

この5回目の血液検査で肝臓の数値が高くなっていることから、この薬との相性が悪いため中止。次回の診察時に経口薬を含めて別の抗がん剤を提案するとのことでした。
※血液検査の推移
ALT:50→51→66
AST:41→34→51

ここでご意見お聞きしたいのですが、
1.この血液検査の結果をみて中止し、今後別の手段を取ることについてどう思われますか?
私どもとしては、数値を見ながら休薬なども検討しつつ最後までできればと思っております。

2.組み合わせる抗がん剤について、経口薬をとのことで少し調べましたが、ハーセプチンと併用し未再発の乳がんに適用できるものがなさそうなのですが何か思い当たるものはございますか?
例外的に使用するケースはありますか?

妻は現在ベストな手段が取れなくなることで不安が大きくなるなど精神的に堪えておりアドバイスいただけますと幸いです。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

ハーセプチン&パージェタを1回/3w、パクリタキセルを1回/w、連続12回のうち現在5回目です。
⇒まず、pertuzumabは「リンパ節転移陽性」にしか適応はありません。

※同じタキサン系のドセタキセルは初回でアレルギー反応があったためパクリタキセルを使用

この5回目の血液検査で肝臓の数値が高くなっていることから、この薬との相性が悪いため中止。次回の診察時に経口薬を含めて別の抗がん剤を提案するとのことでした。
※血液検査の推移
ALT:50→51→66
AST:41→34→51

⇒この程度(の肝機能)であれば私なら継続しますが…
もしも変更するとすれば、EC一択です。(それ以外は全て「適応外」となります)

ここでご意見お聞きしたいのですが、
1.この血液検査の結果をみて中止し、今後別の手段を取ることについてどう思われますか?
私どもとしては、数値を見ながら休薬なども検討しつつ最後までできればと思っております。

⇒質問者の言う通りで、この程度の肝機能はタキサン系では「至極当たり前のレベル」です。

2.組み合わせる抗がん剤について、経口薬をとのことで少し調べましたが、ハーセプチンと併用し未再発の乳がんに適用できるものがなさそうなのですが何か思い当たるものはございますか?
例外的に使用するケースはありますか?

⇒ありません!
絶対にやってはいけません。
どうしても変更するならEC一択です。

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/5/27
***