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CA15-3の数値

[管理番号:11667]
性別:女性
年齢:45
病名:乳がん(術後4年、ルミナルAタイプ、ステージI)
症状:
投稿日:2024年03月15日

2019年12月に、左胸全摘手術をしました。
ルミナルAタイプで腫瘍径は5mmでした。

2か月ごとに超音波と血液検査で定期検診しております。
最初はタモキシフェンを服用しておりましたが、過多月経や子宮内膜ポリープができてしまい続けられず、同じ作用機序のトレミフェンに変更となりました。

腫瘍マーカーはCEAとCA15-3を測定しておりますが、
最近CA15-3の数値が最近あがっております。

       CEA CA15-3
20191127 1.1 16
(術後タモキシフェン開始)
20200125 1.1 13.2
20200314 0.5 16.3
20200509 0.5 16.1
20200711 1 17.1
20200912 0.9 16.9
20201114 1.1 15.4
20210123 0.7 19.8
20210327 1.3 15.8
20210522 0.9 15.2
(子宮内膜ポリープ手術)
20210724 1.2 14.7
20210925 0.8 16.5
(トレミフェンに変更)
20211127 0.9 12.9
20220122 1.3 16.8
(主治医開業により転院)
20220319 1 20
20220520 0.7 18
20220715 0.5 24
20220909 0.5 22
20221104 0.5 23
20230120 0.5 29
20230310 0.5 22
20230512 0.9 22
20230714 0.5 25
20230908 0.9 23
20231110 0.6 21
20240112 1 31
20240308 1 33

30を2回連続で超えたため、造影CTで確認することになりましたが、結果、所見なしでした。
(別件となりますが、甲状腺の結節が大きくなっているとの所見はありました。)

このまま経過観察となり、また定期健診で腫瘍マーカーの数値があがったら、次回はPET-CTや脳のMRIを撮ることを検討しましょうということになりました。

Q1
田澤先生も、造影CTで問題がなければ、経過観察という判断になりますでしょうか?

Q2
CA15-3が上がっている要因として、タイミングとして、私はトレミフェンが効いていないと思ったのですが、
主治医には、別の機関で血液の分析をすると、数値が異なることがあるといわれました。主治医開業後に数値が20以上になっているのは、そういった要因も考え得るのでしょうか?

Q3
閉経前なので、タモキシフェンが飲めなければトレミフェンしかない、作用機序は同じなので、問題はないと言われましたが、やはりほかに選択肢はないのでしょうか?

恐れ入りますが田澤先生のご見解をお聞かせいただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

Q1
田澤先生も、造影CTで問題がなければ、経過観察という判断になりますでしょうか?

⇒ここで注目すべきは『20230120 0.5 29』です。
これが無ければ、20⇒30で気になりますが、上記があるので「これ以上上がらなければOK]と判断します。

Q2
CA15-3が上がっている要因として、タイミングとして、私はトレミフェンが効いていないと思ったのですが、
主治医には、別の機関で血液の分析をすると、数値が異なることがあるといわれました。主治医開業後に数値が20以上になっているのは、そういった要因も考え得るのでしょうか?

⇒無論「別の機関で血液の分析をすると、数値が異なることがある」は大いにあります。
少なくとも「転院してからの数値」はそう考えます。

Q3
閉経前なので、タモキシフェンが飲めなければトレミフェンしかない、作用機序は同じなので、問題はないと言われましたが、やはりほかに選択肢はないのでしょうか?

⇒「過多月経」ならばLH-RHagonist併用も有だと思いますが(ご参考に)

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/3/25
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