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同じ乳房内で違うサブタイプ

[管理番号:11666]
性別:女性
年齢:50歳
病名:両側乳がん
症状:
投稿日:2024年03月15日

いつも拝見させていただいております。
去年末に両側乳がんと診断され、先日左右全摘しました。
術前診断では、明らかな転移なしリンパ節の腫れなし。
右側大きさ8ミリ、ホルモン陽性
her2陰性
ki67→8%
MRIでもう一つある

左側は非浸潤だが、乳房内に広くある。 

術中右のみセンチネル転移あり(1/3マクロ転移5ミリ)でレベル2まで郭清しました。

病理の結果はまだ1ヶ月後ですが、疑問に思ってる事があります。

右側は針生検結果では大人しいタイプだと言われ、リンパ節転移はないと言われていたのに結果が信じられませんでした。
MRIでもうひとつ写ってるガンが転移したのでは?と思ってしまいました。
同じ乳房内でガンが2つある場合、
それぞれが違うサブタイプということはあり得るんでしょうか?
大きさはもうひとつの方は分かりません。
典型的な大人しいタイプの8ミリのものがリンパ節に転移する物なのでしょうか?
センチネルで5ミリの転移があれば腋窩にもやはり転移はしてるのでしょうか?

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

MRIでもうひとつ写ってるガンが転移したのでは?と思ってしまいました。同じ乳房内でガンが2つある場合、それぞれが違うサブタイプということはあり得るんでしょうか?
⇒それは考えすぎ。娘結節であれば同じサブタイプとなります。

典型的な大人しいタイプの8ミリのものがリンパ節に転移する物なのでしょうか?
⇒無論あります。
 リンパ節転移することと大人しさは必ずしも一致しません。(例えば腫瘍の位置なども影響します)

センチネルで5ミリの転移があれば腋窩にもやはり転移はしてるのでしょうか?
⇒その可能性が無ければ(無論)追加郭清はしないわけですが…

術前画像所見(リンパ節に腫大なし)から、その可能性は低いとは思います。(ただ結果はいずれ出るわけなので、私が占っても仕方がないことです)

***
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/3/25
***

  

質問者様から 【質問2】

再発予防にTS-1が必要か
性別:女性
年齢:50歳
病名:
症状:
投稿日:2024年04月20日

先月は質問にお答えいただきありがとうございました。
病理の結果が出ましたが、疑問に思ってる事がありますので再度質問させてください。

病理結果
左側
非浸潤ステージ0
大きさ77×70×27ミリ
ハイグレード
ホルモンレセプターER50%,PgR10%。
一部小葉ガンもあり。
多数散らばってるが、
浸潤はなし。
 

右側

ステージ2A
浸潤性乳癌ガン(大部分は非浸潤)?
浸潤部分4×3ミリ
非浸潤部分3,5×3,5ミリ
グレード1
脈管侵襲なし。断面陰性。
ホルモンレセプターER100%, PgR100%
HER2陰性
ki67 ?5%
リンパ節転移1/15(センチネルのみ)
非浸潤部分に小葉がんあり。

という結果でした。

質問ですが、
①左側は非浸潤でもハイグレード、
両側ともに非浸潤部分に小葉がんがありましたが、
非浸潤で全摘なので根治と捉えて大丈夫でしょうか?

②右側は大部分が非浸潤で浸潤はC領域4ミリでしたが、マクロ転移5ミリでした。転移の方が大きいというのは何故でしょうか
やはりこの様な小さく大人しいものが転移したのが信じられないです。たまたま飛んだと捉えていいのでしょうか?
主治医は少し不気味な感じと言ってて、その言葉が頭から離れません。

③この結果を見ると転移さえなければ微小浸潤で治療するか微妙だと思いますが、転移があった為ホルモン治療は必須、さらにTS-1を1年間併用したらどうか?との事でした。しんどかったら途中でやめてもいいし、強くは勧めない感じでした。抗がん剤まで必要でしょうか?

④再発予防のTS1とホルモン併用は最近承認された方法だと思いますが、この治療方針について田澤先生はどのように思われますか?

⑤オンコDXを主治医にお願いしましたが、何故か強く否定されました。
先生のご経験で構いませんので、
私のこの結果から根治可能性なのか、10年生存率はどれぐらいなのか教えていただけるとありがたいです。

田澤先生から 【回答2】

こんにちは。田澤です。

TS1については「お知らせ」をご覧ください

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/4/29
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