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心臓弁膜症の持病がある場合の放射線治療リスクについて

[管理番号:11627]
性別:女性
年齢:63
病名:心臓弁膜症と乳がん
症状:放射線治療が持病にもたらす影響について
投稿日:2024年02月26日

初めまして。
母親の代理で質問をさせていただきます。

一昨年、肺のレントゲンで異常が見つかり、各種検査を経て最終的に間質性肺炎が疑われた為、外科的肺生検を昨年9月に受けました。
結果は間質性肺炎ではなく、持病の心臓弁膜症の影響で肺に水がたまっているという結果でした。
弁膜症そのものは決して軽いものではないが、自覚症状が全くないため、経過を見ながら手術のタイミングを伺っている状況です。

そのような中、今年1月に乳がんが見つかり、今週木曜日に手術予定です。
乳がんは今のところステージ1(9ミリでルミナールA、Ki67は15~22%)と聞きました。

心臓弁膜症の持病があるため、できるかぎり再手術を避け、放射線治療もしなくて済む可能性が高い全摘を家族としては望みましたが、母はかなり迷った結果、部分切除を希望しました。
母の意思は尊重しつつ、やはり術後の放射線治療が心臓に及ぼす影響について不安が拭えません。
循環器内科の医師にもその影響について確認しましたが、確実にリスクが高いとも言えないし、禁忌ではない、とのことでした。

漠然とした質問で大変恐縮ですが、乳がん術後の放射線治療が持病の弁膜症を悪化させる、もしくは新たな心疾患を引き起こすリスクは高いものなのでしょうか。
経過をきちんと見ていき、心臓もフォローしてもらえば許容できる範囲でしょうか。
先生のご意見を聞かせていただきたいです。

どのような治療にもリスクがあるのは大前提で、それを上回るメリットがあるため、
今回の放射線治療も禁忌ではない、という理解をしていますが、放射線治療が確実にリスクをもたらすと言い切れないから禁忌ではないと言うしかないのかなとも思い心配です。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

漠然とした質問で大変恐縮ですが、乳がん術後の放射線治療が持病の弁膜症を悪化させる、
もしくは新たな心疾患を引き起こすリスクは高いものなのでしょうか。

⇒私自身の経験上からの感覚では「許容範囲」のように感じますが…

本質的には、我々乳腺外科医の意見ではなく、事前に「循環器内科のコメントを付けたうえで、放射線科医に話を聞きに行く」のが最善でしょう。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/3/11
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