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術後病理結果の断端について

[管理番号:11619]
性別:女性
年齢:44歳
病名:右乳癌
症状:
投稿日:2024年02月24日

今年1月下旬に右胸温存手術を受けました。
最終結果はまだのためグレードやサブタイプなどはまだなのですが組織診の結果が出ました。
その際、主治医から、思っていたよりも癌がの広がりが大きかったが断端ギリギリだったけど取りきれている。なので追加手術は必要なさそうですとの診断をいただいています。
しかし用語も難しくわからない部分も多いのですが、不安になることが多く書かれていて本当に腫瘍は取り切れているのか心配になってしまいました。

【術前検査】
●浸潤径約10mm (他3mmくらいの腫瘍が手術間際に見つかったため同時切除しました)?●Ki-67 20%?● 核グレード 2(核異型スコア3+核分裂像スコア1)
●ホルモン陽性、her2陰性 ルミナルA

【病理組織診結果】
検体100x65x25mm
肉眼的に、19x15x13mm程の境界不明瞭に広がる灰白色領域を認める。また8x4x4mm大の境界明瞭な灰白色結節を認める。
大きい方の病変は浸潤性乳管癌、腺腔形成型である。腫瘍は乳腺外脂肪織に浸潤している。
小さい方の病変は乳管癌の乳管内成分で、結節辺縁部ではアポクリン化生が目立つ腫瘍成分も認められる。この他にも、浸潤性乳管癌の小病巣が散在性に認められる部位があるほか、乳管内の所々で篩状、充実状に増殖する小さい非浸潤病変の広がりも認める。
最大の浸潤巣は19x15x13mm程で、乳内病変を含めに範囲は50x50x25mm程。
軽度の静脈侵襲。リンパ管浸潤なし。
断端は、
浸潤巣が乳頭と反対側の側方断端まで5mm未満まで存在していると考えられる(作成した中で乳頭反対側に最も離れている面(図のa、#11)まで浸潤癌が認められるものの、裏包理切片では認められないことから露出はないものと考えられる)。
なお、#11で浸潤巣周囲に存在している乳管内腫瘍成分に熱変性が加わっており、側方断端まで200μm程の距離まで乳管内腫瘍成分が存在している。加えて、非浸潤成分が複数個所で深部断端近くまで認められる(#15:2mm、#26:1mm)。

※なお、腫瘍は図の如く散在性、また一部は連続性不明瞭に存在していることから、
特に乳頭側の反対側では腫瘍の残存の可能性を考慮する必要があると考えられる。

また、背景の乳腺組織内にはE-cadherin消失~減弱を示す異型小葉過形成の成分が散在性に認められる。ALH成分の断端への露出は認められないものの、深部断端まで300μm程まで近接して認められる部位もある。
<右センチネルリンパ節>合計 0/3個.

このような所見でした。
①μmの距離とありますが断端陽性または断端近接の判断になり再手術は必要ないのでしょうか。

②残存の可能性を考慮する必要があるということへの対処療法は放射線の追加とホルモン治療のみで大丈夫なのでしょうか。
田澤先生にご意見をお聞かせいただけたらと思っています。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

断端の判断は主治医を信じるしかないと思います。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/3/4
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