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術前化学療法で、完全奏効を目指すために追加療法をするべきか?

[管理番号:11556]
性別:女性
年齢:54歳
病名:浸潤性乳がん
症状:
投稿日:2024年01月21日

ホルモン陽性HER2+でki44、リンパ節転移なし、グレード3、サイズ35-40mm左浸潤性乳癌。
術前化学療法でWPX+トラスツズマブ12週のうち10週が終わったところです。しこりはだいぶ小さくなりましたが、CRは無理そうです。CRにならないと予後が悪いのでは?と担当医に相談したところ、このあとAC療法を3ヶ月追加してから手術でも良いと言われました。AC療法はある程度効果はあるから、と。手術については腫瘍が乳頭に近いので、CRになったとしても温存は難しいかも、でも希望があればチャレンジはできると言われています。今後の治療について質問です。
1) ①WPX+トラスツズマブ12週+AC療法後に手術、CRなら術後療法でトラスツズマブ投与 ②WPX+トラスツズマブ12週終了後に 
   手術、NCRのため術後療法でカドサイラ投与  ①と②予後はどちらが良いのですか?
2) 術前化学療法でCRになることを優先した方が、すでにあると思われる微小転移をたたき、遠隔転移が防げるのですか?

AC療法は最新のNCCNガイドラインでは第一選択ではないので、当初は治療計画には
入っていませんでした。かつ副作用がきつそうなので心配ですが、最終的に長生きできる方を選びたいです。
田澤先生のご意見を伺いたいです。よろしくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

根本的な勘違いがあるようです。

よく冷静に考えてみてください。
(結果的に)pCRであれば、(それを術後に行っても)良く効いた筈であり、抗癌剤は術前にやっても術後にやっても同じなのです。

pCRは単純に「抗癌剤が大変良く効いたのだから予後は(あまり効かないケースより)良い筈」なのは当たり前ですよね。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/2/8
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