[管理番号:11509]
性別:女性
年齢:41
病名:浸潤がん(乳頭腺管がん)
症状:高度ホルモン反応性(ER100%、PgR100%) グレード1 脈管浸潤なし HER2スコア1+陰性 Ki-67 1-2% センチネル リンパ節生検陰性(2個中0個) 腫瘍サイズ(2個) 2.5cm 2cm
投稿日:2023年12月22日
はじめまして。ネット検索で最近こちらのQ&Aコーナーを拝見しまして、田澤先生にご意見伺いたくご質問させて頂きます。
現在、左胸全摘手術を受けまして、術後療法の説明を受けたところです。
手術前の検査では、2cm弱と予想されていた事と、とてもおとなしいタイプとの事で、ホルモン療法のみの予定と聞いていましたが、術後の検査の結果、思っていたよりも大きかった為(境界線が曖昧だったそうです)抗がん剤も選択肢に入るとの説明を受けました。
質問①
主治医の先生のお考えでは、サイズは気になるが非常に大人しいタイプなので、抗がん剤は必要ないとの事でしたが、検査してみる事も出来る。しかし、そのメリットもほぼないとの事でオススメはしないと言われています。田澤先生のお考えはいかがでしょうか。
質問②
ホルモン療法に関しては必須との事で、年明けから開始予定になっていますが、個人的にはこちらの副作用の心配の方が大きく感じています。
ホルモン療法の恩恵を受けられるのはほんの数%の方と聞きますが、その数%に入る可能性を考えてホルモン療法をおすすめされますか?
食事や運動、民間療法なとで予防していく選択肢はないのか、田澤先生のご意見を伺いたいです。
どうぞよろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
質問①
主治医の先生のお考えでは、サイズは気になるが非常に大人しいタイプなので、抗がん剤は必要ないとの事でしたが、検査してみる事も出来る。しかし、そのメリットもほぼないとの事でオススメはしないと言われています。田澤先生のお考えはいかがでしょうか。
⇒この「検査してみる」とはOncotypeDXのことですよね?
Ki67=1-2%だから「low riskの可能性が高い」から、それは必要ないというのが主治医の意見ですよね。
その通りだと思います。(無論、OncotyepDXをして数値を確認するのは決して悪い事ではありません)
質問②
ホルモン療法に関しては必須との事で、年明けから開始予定になっていますが、個人的にはこちらの副作用の心配の方が大きく感じています。
⇒ホルモン感受性陽性の乳癌で「ホルモン療法を勧めない」乳腺外科医は存在しません。(たぶん)
無論(私も)ホルモン療法はお勧めしますが、副作用が酷ければ(その際に)辞めては如何でしょうか?
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/12/29
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質問者様から 【質問2】
ホルモン療法について
性別:女性
年齢:41
病名:
症状:
投稿日:2024年01月31日
こんにちは。先日はご回答ありがとうございました。アドバイスを受けまして、オンコタイプDXの検査を受けてみました。
結果、再発スコア11、ホルモン療法を行った場合の9年遠隔再発率3%、化学療法上乗せ効果1%以下となりまして、化学療法は行わず、ホルモン療法のみでいきましょうという主治医の先生からのご提案でした。
この結果を受けて田澤先生のご意見を伺いたく質問させて頂きたいです。
質問1
ホルモン療法を行った場合の再発率3%という数字から、ホルモン療法を行わなかった場合の数値も分かるのでしょうか。
質問2
数字だけ見れば、再発のリスクはとても低いように思うのですが、それでも、ホルモン療法は必須。ホルモン療法をしなくて良いような状況ではない。この意見に田澤先生も賛成でしょうか。
どうぞよろしくお願い致します。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
質問1
ホルモン療法を行った場合の再発率3%という数字から、ホルモン療法を行わなかった場合の数値も分かるのでしょうか。
⇒不明です。
質問2
数字だけ見れば、再発のリスクはとても低いように思うのですが、それでも、ホルモン療法は必須。ホルモン療法をしなくて良いような状況ではない。この意見に田澤先生も賛成でしょうか。
⇒(質問1が不明な以上)「ホルモン療法しなくてもよい」とはなりません。
ルミナールタイプでホルモン療法をしない場合は、「有害事象など、治療継続できない理由がある場合」と考えてください。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/2/12
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