[管理番号:11399]
性別:女性
年齢:51
病名:乳がん トリプルネガティブ
症状:
投稿日:2023年11月07日
先日のCT検査で、肺転移がわかりました。今後の治療について、ご相談させていただきたく、よろしくお願いいたします。
2022年1月、マンモグラフィー異常なし。
2022年7月 しこりに気づき受診し、乳がんの扁平上皮癌と診断。ホルモン微陽性でした。
8月、〇〇〇〇病院を受診。リンパ節に腫れあり、針生検(2箇所)の結果陰性。
右胸全摘手術、センチネルリンパ節生検を受けました。
術後の病理で、腫瘍約38mm。
全体的にみると、トリプルネガティブ、センチネルリンパ節は陰性。
術後、ddec4クール、ddパクリタキセル4クールを今年1月頭に終了しました。
3月に脇にしこりがあり、針生検の結果、腋窩再発。
3月下旬、リンパ節郭清手術。
(1/26)リンパ節が20mmほどあり、広背筋の一部も切除したとのことです。
リンパ節がER微陽性だったため、タモキシフェン服用開始。
先日のCTの結果、肺に6個ほど大小の転移が見つかりました。
タモキシフェンは恐らく効いていないので、服用中止。
現在、キイトルーダ、テセントリクが適用になるか、結果待ちです。
主治医からは、免疫療法適用なら、
①キイトルーダ+カルボプラチン+ゲムシタピン
②テセントリク+アブラキサン
どちらも適用なら、キイトルーダ。
どちらも適用でなければ、
①エリブリン
②カルボプラチン+ゲムシタピン
の順で治療を提示されています。
お伺いしたいのは、
1.田澤先生でしたら、どのような治療をされますでしょうか?
2.また、扁平上皮癌では放射線治療が有効とも聞いた事があり、今後、放射線治療をぜひ受けたいのですが、受けることはできないのでしょうか?
痛みを抑えるなどで治療をすることはある旨、説明されましたが、腫瘍が小さくなる可能性があるなら、放射線治療を受けたいです。
腋窩リンパ節転移が1つだけだったので、放射線治療を受けていませんが、同じ乳がんの扁平上皮癌で再発してない方は、皆さん放射線治療を受けているようです。
3.今後、江戸川病院で放射線治療を受けることは可能でしょうか?
可能なら、トモセラピーを受けたいのですが、可能でしょうか?
また、私の場合、保険は適用になりますでしょうか?
進行が早く、とても不安です。
何卒よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
主治医からは、免疫療法適用なら、
①キイトルーダ+カルボプラチン+ゲムシタピン
②テセントリク+アブラキサン
どちらも適用なら、キイトルーダ。
⇒これは同意します。
どちらも適用でなければ、
①エリブリン
②カルボプラチン+ゲムシタピン
の順で治療を提示されています。
⇒②は適応外診療ですよ!!
お伺いしたいのは、
1.田澤先生でしたら、どのような治療をされますでしょうか?
⇒pembrolizumabが使えるのがbestです。
.今後、江戸川病院で放射線治療を受けることは可能でしょうか?
⇒当院(江戸川病院)の場合には、直接「放射線科」を紹介してもらってください。(放射線治療は乳腺外科を介さずに「直接」放射線科が対応しています)
可能なら、トモセラピーを受けたいのですが、可能でしょうか?
⇒当院はトモセラピーしか行っていません。
また、私の場合、保険は適用になりますでしょうか?
⇒勿論です。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/11/15
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質問者様から 【質問2】
肺転移の治療
性別:女性
年齢:51
病名:乳がん
症状:
投稿日:2024年01月17日
先日は質問にご回答いただきありがとうございます。
追加病理の結果、テセントリク、キイトルーダが両方適応でしたので、今はキイトルーダ+カルボプラチン+ゲムシタピンで治療をしております。
病理結果を待つ間、約1ヶ月の無治療の間にも腫瘍が大きくなり、キイトルーダを始めて2クール目の途中の胸部のX線でも、腫瘍が大きくなっておりました。まだキイトルーダが効いているか判断するには早いとのことで、3クール目を受けております。
このままキイトルーダが効かなかった場合、主治医からは次はエリブリンと言われておりますが、他に治療はないのか、田澤先生ならどのような治療を選択されるのかご相談させていただきたく、よろしくお願いいたします。
①パクリタキセル+アバスチンは私には効かないのでしょうか。
(術後のパクリタキセル終了後2ヶ月後に腋窩再発が見つかりました。)
②テセントリクも適応でしたが、キイトルーダが効かなかった後に、テセントリクの治療は普通はやらない、エビデンスがないと言われました。
適応なら受けたいのですが、意味がないのでしょうか?
③腫瘍を小さくして、トモセラピーを受けることを目指しておりますが、エリブリンは副作用が少なくて良い薬とのことですが、腫瘍を小さくするほど強い薬ではないとの認識です。(合ってますでしょうか?)
放射線治療を先に受けることは可能でしょうか?
お忙しいところ恐れ入ります。
よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
質問①~③は全て関連しているので以下に一まとめ
次なる選択肢として
(主治医の掲げる)eribulinは十分に効果が期待できる(しかも副作用が軽く注射時間も短い)
bevacizumab+paclitaxelとeribulin、どちらを先にするか?に関しては[術後のパクリタキセル終了後2ヶ月後に腋窩再発が見つかりました]ということを参考にすると
(主治医の掲げる)eribulinが先の方が妥当かもしれません。
上記治療の次の候補としてatezolizumabは位置づけられる
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/1/31
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