［管理番号:11226］
性別:女性
年齢:53
病名:
症状:
投稿日:2023年7月16日
こんにちは、初めまして
妻（53）が、5月に左乳癌に対して手術した者です。
閉経後で、
病理は、浸潤性小葉癌、浸潤径57mm、Total size65mm、pT3 f ly1 v0 n1（2/17、センチネル１個、腋窩１個）でした。
ER陽性、PgR陰性、HER2陰性、Ki67 10％未満、組織学Grade II（戦艦形成スコア3点、核異型スコア2点、核分裂スコア1点）でした。
Stage 3aです。
OncotypeDXでは、RS22、9年遠隔再発率18%、化学療法の上乗せ効果は否定できません。
と、出ました。
以下、5点につきお伺いしたいと思います。
１、腫瘍径がとても大きいのですが、Stage通りの予後を覚悟し、浸潤性乳管癌に準じた補助療法の方針で良いのか、ベストな補助療法は何なのか。
２、小葉癌という組織型や組織学Gradeを考慮して、Stage2bと同様な予後を期待できるのか。
３、ベージニオも効果があると言われたのですが、ベージニオの機序から考えると、2年終了後はcdk4/6のブレーキが外れて進行するのではないかと心配しています。
４、PgRが陰性だと予後不良との論文もありますが、いかがなものでしょうか。
５、腫瘍径が大きいことはOncotype DXの判定には影響を及ぼさない理屈ですが、その通り信じてよろしいのでしょうか。
田澤先生のご見解をお伺いしたいと思います。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
１、腫瘍径がとても大きいのですが、Stage通りの予後を覚悟し、浸潤性乳管癌に準じた補助療法の方針で良いのか
⇒全くその通り！
ベストな補助療法は何なのか。
⇒ＴＡＭ＋ＬＨ－ＲＨａｇｏｎｉｓｔ
２、小葉癌という組織型や組織学Gradeを考慮して、Stage2bと同様な予後を期待できるのか。
⇒当然！
３、ベージニオも効果があると言われたのですが、ベージニオの機序から考えると、
2年終了後はcdk4/6のブレーキが外れて進行するのではないかと心配しています。
⇒適応があるので当然検討すべきです。
４、PgRが陰性だと予後不良との論文もありますが、いかがなものでしょうか。
⇒ＰｇＲ陰性という一つの因子だけをみて物事を言うこと自体全くナンセンス！
ＯｎｃｏｔｙｅｐＤＸの結果が全てに優先します。
５、腫瘍径が大きいことはOncotype DXの判定には影響を及ぼさない理屈ですが、その通り信じてよろしいのでしょうか。
⇒当然！
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掲示板から投稿されていました。
再質問（2023/7/26以降より可能）をする場合、
Ｑ＆Ａは専用フォームから投稿してください。
下記をクリックしてください。
「３」が質問フォームへのリンクです。
＊＊＊
再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/7/26
＊＊＊
質問者様から 【質問２】
①ルミナルタイプにおける「PGR陰性」であることの予後リスクの大きさにつきご教授希望
性別:女性
年齢:５２
病名:左乳癌（浸潤性小葉癌）リンパ節郭清済み
症状:PGR陰性であることの予後リスクにつき（ルミナルA ER80% PGR陰性 Ki10%以下）
投稿日:2024年01月27日
いつも拝見させていただき、勇気をいただいています。
さて、現在放射線治療中で、これが終わり次第、術後9ヶ月経過してしまいましたが、いよいよ待望のベージニオ内服がスタートします。現在の術後補充療法としてベージニオは再発を減らす期待ができる情報が多く、必ず完遂したいと決意しております。
今日は、別の件でご質問です。「PGRが陰性であることが大きな再発リスクになる」
との論文を偶然読んでしまい。２００２年くらいのドクターのものなのですが、ベージニオで前向きに張り切っていたところに、また不安がぶりかえしてきました。。
私のオンコタイプdxは、RSは22、再発率は１８%です。病理は、リンパ節は２個陽性、小葉癌のため大きめでT3です。術前PETで写り込まないくらい密度自体は薄そうです。
オンコタイプの結果にも、PGR陰性であることは反映されているのかとは思いますが、「大きな再発リスク因子となる」というのが、どれくらいの重要な因子なのか、、、田澤先生の患者さん達で、PGR陰性の、ステージ３の小葉癌でも根治できた方は何割くらいいらっしゃるのでしょうか。。。
印象で構わないので、PGR陰性の与える予後への影響の大きさにつき、田澤先生にご見解をご教授頂けますと大変ありがたいです。何卒よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答２】
こんにちは。田澤です。
オンコタイプの結果にも、PGR陰性であることは反映されているのかとは思います
⇒その通りです。
私の見解ではオンコタイプの結果に「かなり比重が高い」と解釈しています。
その意味でＰｇＲ陰性にもかかわらずＲＳ≦２４となったことは「他の因子が低い」のだと思います。
素直に再発率１８％と解釈すべきですよ。
無駄に悩まないようにしましょう。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2024/2/8
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