[管理番号:10842]
性別:女性
年齢:39
病名:乳がん
症状:
投稿日:2023年1月11日
ステージ1での抗がん剤使用における、レジメン選択のポイントについて教えてください。
まずは私の病理ですが、ステージ1のルミナルBになります。
浸潤径12mm、グレード3、オンコタイプ再発スコア26
以上の結果から、主治医からはAC-Tの治療を提示されました。
理由はルミナルにはアンスラサイクリンかタキサン、どちらが効くのか分からず、片方だけにすると不安であるとのこと。
グレード3はリンパ転移に関わらず再発率がとにかく高くて、化学療法をやっても再発しやすいからステージに関わらず全部投与とのことでした。
とはいえクールを重ねることで、当たり前のことですが副作用や後遺症残留リスクも高くなってくるとのことでした。
不安になり調べてみると、リンパ節転移のない場合は、再発高リスク軍であっても、田澤先生をはじめとして、他病院でもTCを投与している事例が多いように思います。
これは効かないかもしれないけれど、再発転移リスクと化学療法リスクのバランスを考えてのレジメン選択になっているのでしょうか。
もしかしたらがん細胞が全身に回っていないかもしれない。
再発スコアが高リスクでも26という数値なので、グラフ上の上乗せも6%程、一つ下の25だったら回避する方もいる…等と考えると、今後のQOLも考えると、TC療法が頭をよぎるようになってきました。
でもタキサンが効かない場合、片方で済ませたことを後悔するのではないかとも思います。
先生方はどのように化学療法のレジメンを考えてくださっているのでしょうか。
バランスの取り方等難しいのかと思いますが、ポイント等ありましたら、ご教授いただけないでしょうか。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
先生方はどのように化学療法のレジメンを考えてくださっているのでしょうか。
⇒私の場合、(HER2陰性の)術後補助療法としての化学療法は以下の2つから選択
1.Anthracycline followed by taxane(ECx4⇒DTXx4)
2.TC(docetaxel+cyclophosphamide)
Triple negative, luminal(pN2以上):1を選択
luminal(pN1以下):2を選択
★つまり質問者のケースでは(当院なら)TCを選択します。
ご参考に。
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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2023/1/20
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