［管理番号:10813］
性別:女性
年齢:49
病名:乳がん
症状:
投稿日:2022年12月22日

いつも田澤先生のQ＆Aを読み、勉強＆勇気づけられています。
非常にお忙しい中、このように全国の乳がん患者の精神的な支えとなる場を運営いただきありがとうございます。

先生にお聞きしたいことは、以下になります。
■部分切除術
■浸潤径：12mm
■ER：SCORE 8 、PRG：SCORE 8
■HER2：陰性+1
■ki-67：22％
■グレード：1

術前のMRIやCT、エコーではリンパへの転移はなし。

腫瘍も10mm強ということでステージ1、腋窩リンパの廓清は不要でしょうといわれておりました。
術中にセンチネルリンパ節生針を行い、1/2で一つに転移が見つかりました。

術後に聞いたのですが、マクロ転移で大きさは6㎜です。
肉眼でわかるレベルだと思うのですが
術後執刀医から「センチネルも2つ取りましたが大丈夫そうです。」と言われており
病理検査の結果、6mmということでステージが2aに上がりました。

部分切除ということで術後は放射線治療＋ホルモン療法10年という予定でしたがセンチネルを2つしかとっておらず、そのうち一つが6mmもあるということから腋窩リンパ廓清しなかったことが非常に不安です。

また、主治医からは放射線治療＋ホルモン療法10年だけでなく、TS1を追加することも考えていると言われています。

TS1は11月（下旬）日にホルモン陽性、HER2陰性乳がんの術後療法として承認されたばかりで、
ネットで検索しても前例がなく、ベターな治療なのか判断がつきません。

質問は以下になります。
①6mmのマクロ転移の場合、放射線＋ホルモン療法10年がベストでしょうか。
それとも腋窩リンパを再切除が良いでしょうか。

②TS-1の治療について、田澤先生のお考えをお聞かせください。
効果はあるでしょうか。

③この場合の10年生存率、無再発率を教えてください。
不安で眠れない日が続いています。

お忙しいところ誠に恐縮ですが、ご教示のほどよろしくお願いいたします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

ＴＳ－１とか、予後とかいう前に、まずは「macrometastasisをどう扱うのか？」に専念しましょう。
施設によって「取り扱い基準」は様々ですが、本当に心配ならば追加郭清をしましょう。

術後補助療法としてＴＳ－１をどうするのか？云々よりもその問題（腋窩をどうする
のか？）をクリアーしましょう

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/12/31
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