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ホルモン受容体が100%でないことの意味

[管理番号:10786]
性別:女性
年齢:40
病名:ステージ2の乳がん
症状:
投稿日:2022年12月12日

田澤先生

このようなQ&Aの場を設けてくださり、本当に感謝しております。

先日乳がんと診断され、ホルモン受容体が陽性とのことで、以下となっております。

ER: 65%
PgR: 80%
Her2: 陰性(0-1+)
Ki-65: 55%

この場合、65-80%はホルモン療法の効果を期待できるとの理解はできるのですが、残りの20-35%についてはどのような意味を持つのかお伺いしたいです。

抗がん剤として、術後にTC療法を行う予定でいます。

また再発時に、ホルモン受容体ありの部分が全て消え、トリプルネガティブ として再発することはあり得るのでしょうか。

同様に再発時、Her2が2+や3+として出てくることもあり得るのでしょうか。

お忙しいところ恐れ入りますが、ホルモン受容体が100%でないことの意味をお教え頂けたらと思います。

宜しくお願いします。

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

この場合、65-80%はホルモン療法の効果を期待できるとの理解はできるのですが、残りの20-35%についてはどのような意味を持つのかお伺いしたいです。
⇒考えすぎ!
単純に免疫染色で染色性のある割合が測定されているだけであり、十分な陽性です。

また再発時に、ホルモン受容体ありの部分が全て消え、トリプルネガティブ として再発することはあり得るのでしょうか。
⇒ホルモン陽性の癌細胞が選択的に駆逐されて生き残った細胞としてトリプルネガティブで再発するケースは理論上あります。(実際に少数ですがあります)
★但し、実際の再発の割合では「圧倒的に」ホルモン陽性(つまり初発時とサブタイプに変化無)であることが多いのも事実です。

同様に再発時、Her2が2+や3+として出てくることもあり得るのでしょうか。
⇒ほぼありません。

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再質問をする場合、下記日付以降にしてください。
2022/12/19
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