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病理結果後の治療方針について

[管理番号:9470]
性別:女性
年齢:35歳
病名:右乳癌
症状:
投稿日:2021年6月11日

右乳癌全摘しました。

サブタイプはルミナールA、ki67:20%、組織グレード1 、HER2陰性です。
術前はリンパ節転移はないものと思われていましたが手術中のセンチネルリンパ生検で2個、その後の腋窩リンパ節郭清で2個の17個4個転移していることがわかりました。

その後治療方針で再発予防のために
ddECを4クール→パクリタキセルを4クール(どちらも1クール2週間)→TS-1を1年服用→インプラント入替後、放射線治療→ホルモン剤を5~10年
と提案されています。

この提案のまま治療するべきなのでしょうか?
今後、妊娠の事も考えて卵子の凍結もしています。

TS-1は今年乳癌患者にも効果があると分かったと聞かされていますが、体への負担なども考えて迷っています。

TS-1をやる必要はあるのでしょうか?
また、やった場合再発予防率はどのくらいでしょうか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「TS-1をやる必要はあるのでしょうか?」
⇒適応外診療です。
 絶対に!やってはいけません。

 是非、TS-1の添付文章を見てください。(ネットで簡単に見れます)
 「手術不能または再発乳癌」となっています。 つまり「術前術後の補助療法(質問者が行うのはコレです)には適応ではない」のです。

 ★それにしても、適応外診療の横行には怒りが沸きます。