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放射線治療の要否

[管理番号:9468]
性別:女性
年齢:37
病名:左乳癌
症状:現在はなし
投稿日:2021年6月11日

はじめてご質問させていただきます。

昨年第4子の授乳中に左乳房に癌がみつかりました。

3、8センチ
トリプルネガティブ
センチネル陰性(0/2)
腫瘍の位置は左胸の左上です。

左乳房全摘手術後(センチネル陰性のため脇リンパ温存)、AC療法とアブラキサン治療を終えました。

抗癌剤終了後のPET検査では体には全く癌がいない状態でした。

術前のMRIとCTで、転移とは明記されてはいませんでしたが、左わきリンパと胸骨脇リンパに軽度はれがあることを主治医が指摘しており、乳腺の主治医の方針では今後は念のため放射線も予定していました。

ですが、放射線科を受診したところ、センチネル陰性ということもあり、副作用等も鑑みると放射線治療は必要ないという見解をいただきました。
(放射線科の主治医はたまたま大学病院からこられている方で大学病院の他の先生方に相談してくださったようです)

ですが不安が残り、念のため他院(ガンセンター)でセカンドオピニオンをしたところ、そちらの病院では再発率を下げるために放射線を勧めるとの見解でした。

放射線治療に関して田澤先生ならどのような見解をなさるのかお伺いしたくご質問させていただきました。

また、センチネル陰性でも脇や胸骨脇リンパに転移しているということはありうるのでしょうか?

どうぞよろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「放射線治療に関して田澤先生ならどのような見解をなさるのか」
⇒照射しません。

「また、センチネル陰性でも脇や胸骨脇リンパに転移しているということはありうるのでしょうか?」
⇒センチネルリンパ節は腋窩なので、「胸骨傍は別ルートとなるので、その可能性は否定しきれません。
 しかし、以下の2つの理由で転移を疑うことはありません。

 1.腫瘍の位置が「左上」とは外側(腋窩に近い側ですよね?)である。
 2.胸骨傍リンパ節には「滅多に」転移しない。