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ルミナールB 抗がん剤治療について

[管理番号:9465]
性別:女性
年齢:49歳
病名:乳癌
症状:
投稿日:2021年6月8日

初めまして。

乳がんプラザで日々勉強させていただいております。

4月(中旬)日に左乳がんと診断され、5月(上旬)日に温存手術を受けました。

術前の病理検査では
非浸潤がん ステージ0
グレード1
ki 67 36% と聞いておりました。

先日、術後の病理結果が出ました。

浸潤がん(硬がん)ステージ1
センチネルリンパ節生検 陰性
リンパ節転移2個中0個
腫瘍の大きさ 1.2cm×2.0cm
ホルモン感受性 陽性
ER 80% PgR 80%
グレード2
脈管浸潤なし
HER2スコア 1+(陰性)
ki 67 46%

出産経験なし、閉経前です。

主治医は、ki 67が46%ということで少し高めではあるけれど、初期でもあり、リンパ転移、脈管浸潤もないし、ホルモン感受性が高くてホルモン治療がよくきくタイプだから、と放射線とタモキシフェン5年もしくは10年、と3ヶ月に1回の注射ゾラデックスでよいと思います、と仰られています。

どうしても心配ならTC療法3ヶ月を追加しましょうとのことでした。

①抗がん剤はやらなくてすむのなら、やりたくはありませんが、
ルミナールBなので基本的にはホルモン療法+化学療法が標準治療になるかと思います。

ただ、ベネフィットとダメージを考えると、と悩んでおります。

やらなくても良いものでしょうか。

この病理結果で化学療法しないことを、田澤先生はどうお考えになられますか。

②私の結果でホルモン療法のみと化学療法を追加した場合の再発率、生存率はわかりますでしょうか。

③オンコタイプDXは私のようなルミナールB 、ki 67高値の場合でもした方が良いのでしょうか。

大変お忙しい中、申し訳ありません。

どうぞよろしくお願い致します。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「①抗がん剤はやらなくてすむのなら、やりたくはありませんが、
ルミナールBなので基本的にはホルモン療法+化学療法が標準治療になるかと思います。
ただ、ベネフィットとダメージを考えると、と悩んでおります。
やらなくても良いものでしょうか。
この病理結果で化学療法しないことを、田澤先生はどうお考えになられますか。」

⇒OncotypeDXしないのであれば、(つまりKi67だけで判断するのであれば)乳腺専門医として「抗がん剤を勧める義務がある」と思います。

「②私の結果でホルモン療法のみと化学療法を追加した場合の再発率、生存率はわかりますでしょうか。」
⇒それを回答できたら、「OncotypeDXの意味がない」

 ★それを知るにはOncotypeDXしましょう。

「③オンコタイプDXは私のようなルミナールB 、ki 67高値の場合でもした方が良いのでしょうか。」
⇒「抗がん剤をすべきか、悩む」のであれば、「是非」してください。

 
 

 

質問者様から 【質問2 】

術後の乳頭分泌について
性別:女性
年齢:49歳
病名:乳がん
症状:
投稿日:2021年7月19日

田澤先生
先日はお忙しい中ご回答くださり本当にありがとうございました。

オンコタイプDXの検査の結果が出ました。

RS 35
9年遠隔再発率 23%
化学療法上乗せ効果 >15%

ということでTC療法を受けることになりました。

検査をしたことで納得の上、前向きに治療に進むことができます。
ありがとうございました。

今現在、放射線治療を受けている(21回終了)のですが、先日乳頭分泌(血清)がありました。

半年前にも分泌があり、受診したことから乳がんが発覚したので、がんがまだ残っているのでは?と不安で仕方がありません。

主治医の先生に相談したところ、診察の時には分泌物がなかったのですが
念のためプレパラートで検査してくださいました。
ですが判定不能との結果でした。
しばらく様子を見ましょうと言われております。

術前から乳頭は片方だけ少し赤みを帯びていたように思いますが、放射線治療が原因で更に赤みを増し、血清の分泌物が出るようなことがあるのでしょうか?
分泌物は、半年前と先日(術後)の2回のみです。

原因が分からず不安です。

お忙しいところ何度も申し訳ございません。

どうぞよろしくお願い致します。

 

田澤先生から 【回答2】

こんにちは田澤です。

「半年前にも分泌があり、受診したことから乳がんが発覚したので、がんがまだ残っているのでは?と不安」
⇒?

 全く「ナンセンス」
 普通に考えれば術後の(少量の)内出血が乳頭から出ただけと考えるべきです。

 ★主治医も(上記のように)回答できないようでは…(困ったものです)