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術後の治療と妊孕性温存について

[管理番号:9422]
性別:女性
年齢:36
病名:同側乳房内再発
症状:
投稿日:2021年5月24日

9年前にラジオ波治療 5年タモキシフェン内服
今年再発
部分切除、腋窩リンパ節郭清術
腫瘍2.7センチ 断端陰性
腋窩リンパ節4個転移あり
ホルモン受容体陽性
HER2陰性 ki67-10%
グレード2
術後治療方針:化学療法 放射線療法 ホルモン療法

主治医からは、早めに化学療法をオススメされているのですが、化学療法するのであれば、妊孕性温存を考えています。
再発や転移が4つという事を考えれば、化学療法や放射線療法を提示されるのは納得しています。

そこで質問です。

①化学療法は必要ですか?
②この病状だと妊孕性温存にどのくらい時間をかけても大丈夫ですか?手術の治療効果を無駄にしないですか?
③妊娠に挑めるのはやはり5年以上ホルモン療法を行った後ですか?2年程度で、中断という選択肢もありますか?

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「①化学療法は必要ですか?」
⇒リンパ節転移4個以上だと「抗がん剤をしなくていも大丈夫」というエビデンスが無いので「不要」とはいいにくい。

 個人的にはKi67が低いので「効きにくそう」には思いますが、「ラジオ波」しているので(原発巣で)OncotypeDXできないので根拠とはなりません。

「②この病状だと妊孕性温存にどのくらい時間をかけても大丈夫ですか?手術の治療効果を無駄にしないですか?
③妊娠に挑めるのはやはり5年以上ホルモン療法を行った後ですか?2年程度で、中断という選択肢もありますか?」

⇒抗がん剤するなら…

 受精卵凍結⇒抗がん剤⇒妊娠出産⇒ホルモン療法
上記でしょう。