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トリプルネガティブ 抗がん剤治療について

[管理番号:9419]
性別:女性
年齢:53
病名:
症状:
投稿日:2021年5月24日

田澤先生
4年前より拝読しており、先生のご熱心な回答に大変学ばせていただいております。

5月上旬に左乳癌(硬癌、トリプルネガティブ)の部分切除手術を受け、病理検査結果が下記の通りです。

浸潤径 ?2×?1cm
拡がり 乳腺?脂肪
リンパ侵襲 ly 0
脈管侵襲 v 0
リンパ節転移 ?
断端 取り残し ?
核異型度 1
ki67 8%
ER ?
PgR ?
HER2 ?
ちなみに、身内に乳がん発症者が居るため、BRCA遺伝子検査はnegativeでした。

温存手術のため放射線治療は必須ですが、上記病理検査結果を踏まえて、主治医より「抗がん剤は不要だと思う」と言われました。

トリプルネガティブの場合、病理検査の結果を問わず、抗がん剤は必須の認識があったため、ご多忙の中、大変心苦しいのですが、田澤先生のご見解をお伺いできますと有難く存じます。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「上記病理検査結果を踏まえて、主治医より「抗がん剤は不要だと思う」と言われました。」
⇒非常によくわかります。

 ただ専門医としては「浸潤径5mm以上の浸潤癌のトリプルネガティブ」で「抗がん剤は不要」と言い切るには勇気が要ります(ガイドラインから外れるため)
 ただ、(主治医も同意見だと思いますが)「核異型度 1 Ki67=8%]からは「抗がん剤は効きにくそう」というイメージです。