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原発と転移先でサブタイプが違うことがありますか

[管理番号:9277]
性別:女性
年齢:80歳
病名:乳がん
症状:原発は自覚症状なし、転移先は2cmほど表面に出ています
投稿日:2021年3月26日

高齢の母について質問いたします。

以前、別のガンで手術及び放射線治療を受け、10年ほど経ちます。

昨年、後頭部に2cmほどの腫瘍があることに気付きました
(昨年はコロナもあり、ほとんど会えていない状態でした)。

すでに表面に出ている状態で、まさか以前のガンの転移…と心配になり
皮膚科などを受診、再度PETなどの結果、なんと乳がんが発見され、その転移とのこと。

そして原発のサブタイプはルミナール、後頭部(転移先)の腫瘍のサブタイプはトリネガであるとの診断でした。

たしかに、あまりに急激に腫瘍が成長していることから、トリネガで納得はしましたが、原発と転移腫瘍でサブタイプが異なることはあるのでしょうか。

手術を希望しましたが、高齢とのこともあり、今はパクリタキセルでの抗がん剤治療を行っております。

原発はルミナールA(ER_100%、PgR_5%、Ki-67_5%)とのことです。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「原発と転移腫瘍でサブタイプが異なることはあるのでしょうか。」
⇒比較的稀ですが、実際にあります。(後頭部だと、正直「本当に乳癌の転移?」と疑ってしまいますが)

「手術を希望しましたが、高齢とのこともあり、今はパクリタキセルでの抗がん剤治療を行っております。」
⇒80歳で「高齢で手術ができない」というのは??(乳癌の手術は90歳代でも「年齢を理由に」手術をしないことは通常ありません。)

 そもそも抗がん剤ができているのだから(手術よりは、よっぽど抗がん剤の方が身体に負担)ちょっと不思議ですね。