Site Overlay

術後病理検査の結果から今後の治療について

[管理番号:9270]
性別:女性
年齢:54歳
病名:浸潤性乳管癌腺管形成型
症状:
投稿日:2021年3月24日

はじめまして
乳がんになってからネットで調べるようになり、こちらのHPにたどり着きました。
できましたらセカンドオピニオンでアドバイスを頂きたく、先生の病院に電話しましたが予約がだいぶ先になるのでこちらで質問させたください。
2月中旬に部分切除しました。

まず、術後病理検査の結果です。

組織型 浸潤性乳管癌腺管形成型
腫瘍浸潤径 1.2cm
核グレード 2(2+2)、LyO、VO
UICC-TNM p T1c

HER2 1+
ER 98.86% Pg R 98.41%
K i67 34.45%

上記の結果より、放射線治療、ホルモン剤内服、抗癌剤( TC療法3週に1回×4回)を奨められました。

やはり、抗癌剤治療は受けておいた方がいいのでしょうか。

お忙しい中 申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

 

田澤先生からの回答

こんにちは田澤です。

「やはり、抗癌剤治療は受けておいた方がいいのでしょうか。」
⇒質問者はluminal typeです。

Luminal typeには
 1.Luminal A 抗癌剤が無効(抗がん剤をしても再発率が低下しない)
 2.Luminal B 抗癌剤が有効(抗がん剤をすることで再発率が低下する=抗がん剤による「上乗せがある」とも表現します)

質問者が上記1なのか2なのかの判断は通常Ki67の値で推測します。(低値ならば上記1、高値ならば上記2)
しかし、質問者の「K i67 34.45%」は、そのどちらでもない(低値でもなく、高値でもない、所謂グレーゾーン)
 その場合にはOncotypeDXをお勧めします。