[管理番号:9117]
性別:女性
年齢:41
病名:右乳管内増殖性病変疑い
症状:なし
投稿日:2021年1月18日
田澤先生
初めて投稿いたします。
昨年12月(下旬)日に乳がん検診(触診+エコー)検診を受信し、年が明けた1月(中旬)日に郵送で結果が届きました。
触診は異常なしでしたが、エコーの結果に「右乳房内に乳管内増殖性病変が疑われます。
乳腺外科で精密検査を受けてください。
紹介状をお渡しします」「右乳管内増殖性病変疑い
(右9時方向:6×5×4mm)、両側嚢胞(複数)」と記載がありました。
判定は「A:異常なし」「B:日常生活に差し支えない」「C:日常生活に注意する」
「D:再検査あるいは精密検査を要する」「E:治療を要する」のうち「D」でした。
これから検診を受けた病院に連絡し、紹介状を書いてもらい、精密検査の流れになりますが、
初めての婦人科検診でこのような結果となり、今は不安でいっぱいです。
自覚症状はほとんどなく、生理前に胸にかなり痛みが強くでますが、自己触診ではしこりにはまったく気づいていませんでした。
また、小さいころから両胸とも乳頭が変形(左側は陥没、右側は先が割れているような状態)
しており、常に白色またはクリーム色の液が溜まる状態で、液の色の変化等もなかったため、
こちらも気にしていませんでした。
精密検査に向けて、以下2点質問させてください。
これまでのQAにも全部ではないですが目を通しましたが、不安のため、確認したいです。
お忙しいところ申し訳ありませんが、ご回答いただけないでしょうか。
質問1:
詳細な状態は精密検査を受けないと分からないですし、現時点で情報がとても少ないですが、
考えられる結果としてはどのようなものがあるでしょうか?
(癌だった場合は早期発見ということになるのでしょうか)
「乳管内増殖性病変」は所謂「しこり」と呼ばれるものでしょうか。
小さい頃からの乳頭変形や液が溜まることとの関連があるものなのかも気になっています。
質問2:
精密検査を受ける病院など、いろいろと調べる中で本QAサイトに辿り着き、ぜひ田澤先生に
診察していただき、自分の状態をしっかりと把握した上で治療に臨みたいと考えております。
手術が必要になった場合も田澤先生にと強く思っております。
診察していただく場合、検診を受信した病院で作成していただく紹介状を持って予約することになりますか?
予約の場合、田澤先生に見ていただくまで数か月待ちとなると思うのですが、精密検査までに時間を空けてしまうことになるため、症状が進行してしまうのではないかと不安です。
早く診断を確定させたいですし、確定まで不安を抱えたままでいることも辛いです。
「右乳管内増殖性病変疑い(右9時方向:6×5×4mm)」というのは緊急性が高い(急いで
精密検査を受ける必要がある)のでしょうか。
状況を確定させるまでは考え過ぎは良くないですし、確定してから治療方法など具体的に
向き合えば良いとは分かっていても、週末に検診結果を見てから不安で、悪いことばかり考えてしまっています。
どうかよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは田澤です。
「質問1:
詳細な状態は精密検査を受けないと分からないですし、現時点で情報がとても少ないですが、
考えられる結果としてはどのようなものがあるでしょうか?」
⇒エコー所見からは「乳管内乳頭腫など」を想定しているようです。(私から言わせれば、それは「読みすぎ」ですが…)
「(癌だった場合は早期発見ということになるのでしょうか)」
⇒勿論、その通り。
「乳管内増殖性病変」は所謂「しこり」と呼ばれるものでしょうか。
⇒(触知しない程、小さい)「しこり」と表現されます。
「小さい頃からの乳頭変形や液が溜まることとの関連があるものなのかも気になっています。」
⇒全く無関係
ご安心を。
「予約の場合、田澤先生に見ていただくまで数か月待ちとなると思う」
⇒生検予約(最初から、その部位を生検する)であれば、緊急度に応じた案内となりますが、(緊急度が低くても)通常2か月以内となります。
「精密検査までに時間を空けてしまうことになるため、症状が進行してしまうのではないかと不安」
⇒その検診結果からは「緊急性は全くない」ことは明らかです。
ご安心を。
「右乳管内増殖性病変疑い(右9時方向:6×5×4mm)」というのは緊急性が高い(急いで精密検査を受ける必要がある)のでしょうか。」
⇒緊急性は「全く」高くありません。(上記)
ご安心を。