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黄色透明の糸を引く乳頭分泌

[管理番号:6785]
性別:女性
年齢:35歳
病名:
症状:黄色透明の糸を引く乳頭分泌

はじめまして。

先生のご意見を拝聴させて下さい。

出産歴2回(現在6歳、3歳)、下の子が2歳台で自然卒乳後1年余りの35歳です。

(最後は分泌微々たるものでした。)

絞ると左だけ、1mm程度、黄色透明の糸を引くネバネバした分泌が続いています。
一度絞ると次の日は出にくいです。
絞らないと出ません。
一度複孔かなと思う時がありましたが、主に単孔のように見えます。

また、左だけ不定期にピリピリした一過性の痛みもあります。
授乳時は左は出が悪く、右であげがちでした。

乳がん健診は毎年しており、エコー、触診、分泌物の捺印細胞診は所見なし、マンモで両方にびまん性の石灰化がみられましたが、体質のようなもので心配ないと言われました。

これは経過観察でしょうか?
それとも乳管造影した方がいいですか?

右はもう出なくなりましたが、出てもサラサラした白色だけだったので、左の汁の状態(ケガをした時の浸出液のような色と粘り)が気がかりです。

先生のお見立てをご教示下さい。

 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。

「これは経過観察でしょうか?」
→受診の必要はありません。

 乳がん検診でエコーして異常なしなのだから、まったく気にする必要ありません。
(分泌液の細胞診など「どうでもいい」ですが)

「左だけ不定期にピリピリした一過性の痛み」
→これは質問者にとっては「心配を増長させている」ようですが・

 私から見れば、寧ろ安心材料と考えます。「あー、やっぱりホルモンバランスによるものか。」というものです。(乳房痛は「ホルモンによる刺激症状」であって、決して「癌による症状」ではありません)

「それとも乳管造影した方がいいですか?」
→不要です。

 「授乳終了後1年」であること、「乳房痛がある」ことからは、やはり「ホルモン分泌が不安定」なことが原因と考えます。
 「分泌の過剰(勿論、腫瘍が原因ではない)」や、それが「詰まる」ことで起こっていると思います。
 ご安心を。