[管理番号:3299]
性別:女性
年齢:45歳
田澤先生初めましてこんにちは。
こちらをいつも心の拠り所とさせています。
本当にありがとうございます。
5月中旬非浸潤がんと診断され夜も眠れない程落ち込んでいたところ
その一週間後にくも膜下出血で倒れてしまいました。
四週間の入院後、無事全く後遺症が残る事なく社会復帰できたのですが、
目の前に迫った乳がんの手術が心配で仕方がありません。
手術日は8月1日○○大学付属病院で全摘同時再建です。
主治医の先生は他院にもかかわらず、くも膜下出血の病状を闘病中から心配して下さったりその他親身になって下さる信頼できる方です。
先日セカンドオピニオンの先生に再建するなら皮膚と脂肪が出来れば多い方がいい。
でもがんを取り切る事が最優先なのでMRIを撮った方が良いと言われました。
田澤先生はどうお考えですか?
また両先生からこのまま切らずにいるとどうなるのか伺うと、何年も発症しないがんもあるのだが現状では手術だと言われこのまま様子を見ても一年位は変化なく大丈夫じゃないかとも。
くも膜下出血の手術から日も浅いので手術自体ほんの少しですが疑問に思ってしまい、同時再建も痛みが強く出たり乳輪乳頭温存でするので左右差が出ると言われまた怖くなっています。
また先週くも膜下出血後の薬の副作用で薬疹が出てしまい、現在入院中です。
退院の目処はたっております。
先生でしたら延期を考えられますか?
こちらのステージの高い方からすれば何を言っているのかということは重々承知なのですが、お忙しいところ申し訳ありませんがアドバイス頂けたら幸いです。
甘っちょろい事言ってるなと気分を害しているとは思いますが、宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「MRIを撮った方が良いと言われました。田澤先生はどうお考えですか?」
⇒本来「乳腺全切除ならば(乳腺内の拡がりを見るための検査である)MRIは不要」となるところですが、「乳頭乳輪温存」ならば、その部位に「乳腺を残す事となるので、その部位に対するMRIによる評価はした方が良い」となります。
「先生でしたら延期を考えられますか?」
⇒延期しません。
「乳腺の手術は極めて低侵襲」です。
くも膜下出血から「随分経っている」ので問題ありません。
○非浸潤癌といえども「癌は癌」なのです。