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乳ガン治療後の妊娠出産について

[管理番号:6562]
性別:女性
年齢:43歳
先生、お忙しい中質問させて頂きすみません。
もう43歳になりますので、妊娠と言う事はないかとは思うのですが。
いろいろ調べていてもよくわからなくて質問させて頂きました。
私は乳ガン0期で術後一年が経ちました。
全摘出しましたので、無治療で普通の生活をさせて頂いております。
私はホルモン陽性の乳ガンでしたので、
そこらか調べてみたところ、
妊娠中や出産後などはエストロゲン影響が増えて乳ガンにかかりやすいと言う内容などもありました。
先生の乳ガンプラザにも治療中の方の妊娠出産などの内容も明記されていたので、それも読ませて頂きました。
私の場合は、
幸い、0期で乳ガン手術のみで根治させて頂いたのですが、
やはりホルモン陽性の乳ガンになったのはエストロゲンの影響も大きかったのかと?
思つたりもしてまして、
そこに更に妊娠などになった時には、やはり、更にそれが影響を受けて、普通の人よりもかかりやすくなるのか?
そうなると、妊娠や出産はかなりのリスクになるのか?
そもそも、夜の営みもエストロゲンの影響が強くなるのか?
歳も歳なとで、お恥ずかしいご相談なのですが、
私のように治療中ではなく、無治療で経過観察中の場合は、何か注意することはありますか?
もし、妊娠した場合は、出産を希望する場合、その後、強くなったエストロゲンを予防するためのホルモン治療は必要になるか?
など
伺いたく投稿させて頂きました。
娘が一人いますので、どうしても妊娠と言うわけではないのですが、もしその様な事があった時に、どのようにしたらベストなのかをお教え頂けましたら有り難いです。
お忙しいのに、このような質問で申し訳ありません。
どうかよろしくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「妊娠中や出産後などはエストロゲン影響が増えて乳ガンにかかりやすいと言う内容」
→誤り
 実際は「妊娠中の乳がんはかなり稀」です。
 「妊娠に伴う一過性のエストロゲン上昇」は殆ど影響ないでしょう。
 ☆むしろ、妊娠→出産することで(エストロゲンが上昇するが、出産授乳により
「長期間エストロゲンが低値を維持する」ことが乳がんの発生リスクの低減となっています)
  それは、未産女性が(上記仮定を経ないことで)「高エストロゲンの継続→乳がんリスクの増大」により、乳癌高リスクであることを考えると解ります。
「更に妊娠などになった時には、やはり、更にそれが影響を受けて、普通の人よりもかかりやすくなるのか?」
→無関係
 そもそも「妊娠出産は、それ自体が乳がんリスクの低減」となります。(出産数が多いほど、乳がんリスクが低減することは証明されています)
「そうなると、妊娠や出産はかなりのリスクになるのか?」
→逆です。
 それは、「リスク低減」となります。
「無治療で経過観察中の場合は、何か注意することはありますか?」
→ありません。
「もし、妊娠した場合は、出産を希望する場合、その後、強くなったエストロゲンを予防するためのホルモン治療は必要になるか?」
→不要。
「もしその様な事があった時に、どのようにしたらベストなのかをお教え頂けましたら有り難いです。」
→是非、出産しましょう。
 リスク低減となります。