[管理番号:5845]
性別:女性
年齢:37歳
田澤先生、こんにちは。
いつも拝見させて頂いております。
今回、他の方で私と似た質問をされていた方がいらしたのですが、(管理番号3771)少し分からない点がありましたので、質問させて頂きました。
[管理番号:3771]悩んでいます。
手術標本
浸潤径24mm
n=0
グレード2
ステージIIA
ER 90%以上
PgR 90%以上
HER2 1+
Ki67 18.9%
ルミナルAタイプ
2年前に湿潤性乳管癌との診断を受け、右乳癌温存手術、放射線治療(50グレイ)を終え、現在までノルバデックス、リュープリンによるホルモン治療を行なっております。
この度、ホルモン治療を始めて2年が経過したため、当初は5年の予定だったホルモン療法を一旦中断し、2年間妊活を行い、その後ホルモン治療を再開してみないか、と主治医より提案がありました。
自分としましては年齢的なこともあり、すぐにでも妊活に入りたいのですが、休薬する決断が出来ずにいます。
以前から不妊治療をしており、治療中に乳癌が発覚したため、乳癌手術前に受精卵凍結をしており、休薬して妊活となるとこの受精卵を移植することになりますが、その際に行うホルモン補充が心配です。
妊娠、出産、授乳は乳癌の再発率をあげないとの先生のコメントを拝見しました。
自然妊娠ですとホルモン補充はしないと思いますが、受精卵移植となると、身体から自然に出る以外にホルモンを薬で取り入れる形になります。
妊活を始めて早い段階で妊娠できればいいのですが、すぐに妊娠できなければ移植の度にホルモン補充することになりますし、最終的に妊娠できなかった場合、最長2年間は妊娠、出産、授乳なしにホルモン投与のみ受けることになります。
(私の通院している不妊治療クリニックでは、受精卵移植の際に使用する薬は、エストラーナテープ、ルトラール、膣座薬だと言われました。)
先生は、他の相談者の方の「不妊治療のホルモン投与を受けたら再発のリスクは上がりますか?」とのご質問に対し、あがらないとお答えになっていましたが、その根拠はあられますか?その方は、非浸潤癌で全摘されているとのことなので、リスクが上がらないのでしょうか?
私は浸潤癌で温存しているため、その方とはまた考え方が異なりますか?
このような薬を使用することに問題があるとしたら、2年という期間限定だとしてもやはりリスクは高いのでしょうか?
リスクはあるとしても、2年後にまた再開すれば大丈夫なのでしょうか?
主治医に、ホルモン陽性なのにホルモン補充をすることが心配だと話したところ、ホルモン補充よりも薬を中断することの方がリスクが大きいと言われました。
田澤先生のお考えをお聞かせ頂けたらと思います。
とりとめのない文章で申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「あがらないとお答えになっていましたが、その根拠はあられますか」
⇒不妊治療でリスクが高くなるというエビデンスがないからです。
「私は浸潤癌で温存しているため、その方とはまた考え方が異なりますか?」
⇒無関係です。
「このような薬を使用することに問題があるとしたら、2年という期間限定だとしてもやはりリスクは高いのでしょうか?」
⇒高くありません。
「リスクはあるとしても、2年後にまた再開すれば大丈夫なのでしょうか?」
⇒その通りです。