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左胸8ミリのしこり

[管理番号:3389]
性別:女性
年齢:32歳
初めまして。
質問宜しくお願いします。
32歳出産、授乳経験あり。
先月半ばに、左胸に痛みと張り、乳頭から透明の分泌、小さなしこりがあり乳腺外科を受診しました。
検診は、一年前に受けています。
エコーで8ミリの少し歪な形のしこりが見つかり、悪いものではなさそうだが乳癌の可能性もあるとの事でマンモグラフィもしました。
痛みは乳腺症、分泌は透明なので大丈夫と言われました。
マンモグラフィの結果が聞けるのが、一週間先になるとの事で…母が乳癌で亡くなっている事もあり気になり違う乳腺外科を受診しました。
そこの先生は、8ミリではなく6ミリのしこりがあり、悪い顔つきはしてなさそうと、でも念のためマンモグラフィ、細胞診をしていただきました。
どちらのマンモグラフィでもしこりは映ってなく、細胞診の結果は不適正、判定不能でした。
しこりが硬くてうまく針が刺さっていなかったかもしれないので、組織診をしていただきました。
エコーで確認しながらしていましが、刺そうとするとしこりが逸れて何度も引いては刺してと手こずっているように見えて…失礼かもしれませんが…先生に対して大丈夫かなぁ…。
不安に思いました。
先生にお聞きしたいのは、
①組織診は確定診断と言われてるが、結果が判定不能となる場合はあるのか
②硬いと刺すのに、何回も引いては刺してするものなのか
③もし、判定不能となる事があるのでしたらまたはじめから同じ検査を受けないといけないのか
④文章からわかる範囲で、しこりについて先生の大体の予想はどうでしょうか
結果まで、仕事にも身が入らなく不安でたまらなく質問させていただきました。
宜しくお願いします。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
「痛みは乳腺症、分泌は透明なので大丈夫」
⇒このあたりの解釈は妥当です。
「そこの先生は、8ミリではなく6ミリのしこりがあり、悪い顔つきはしてなさそう」
「念のためマンモグラフィ、細胞診」「細胞診の結果は不適正、判定不能」
⇒細胞診で「不適性」をだすようでは診断能力に疑問を持たざるをえません。
「エコーで確認しながらしていましが、刺そうとするとしこりが逸れて何度も引いては刺してと手こずっているように見えて…失礼かもしれませんが…先生に対して大丈夫かなぁ…。不安に思いました。」
⇒患者さんに不安を感じさせるようでは、問題です。
「①組織診は確定診断と言われてるが、結果が判定不能となる場合はあるのか」「②硬いと刺すのに、何回も引いては刺してするものなのか」
⇒通常は、そのようなことはありません。
 ただし、担当医の技術に問題があるようです。
「③もし、判定不能となる事があるのでしたらまたはじめから同じ検査を受けないといけないのか」
⇒きちんと100%組織診ができる医師にしてもらうべきです。
「④文章からわかる範囲で、しこりについて先生の大体の予想はどうでしょうか」
⇒「硬く」「歪な」組織ということは「乳腺症のfiberが多い部分」か「硬癌」なども鑑別には挙がります。
★硬い組織でも
 細胞診するのであれば「局所麻酔」をして、やや太い針を使えば十分に採取できます(ただし、この場合最初からそもそも組織診をすべきケースと思います)
 (細胞診で硬かったのであれば)組織診としては(最初から)マンモトーム生検すべきと思います。
 ◎硬い組織でもマンモトームの太い針なら、スパッと腫瘍を貫き「十分量の組織を削ることができる」のです。