［管理番号:2366］
性別:女性
年齢:61歳
田澤先生初めまして。
どうぞ宜しくお願い致します。
H.28 1/○○に私の母(61歳)が乳癌の疑いがあるということでエコー、マンモグラフィー、針生検を受けました。
1/○○に結果が出て
【病理診断】浸潤性乳管癌
【病理所見】グレード3
しこりの大きさは約5cmと言われました。
2/○にCT検査をし、2/○に結果が出ました。
【病理診断】
乳腺左E領域(エコー下針生検):#1.乳腺左E領域,エコー下針生検:Invasive
ductal carcinoma, papillotubular carcinoma.
【病理所見】
#1
胞巣状病変を形成し、一部に管腔を認める異型細胞が存在し、間質への浸潤性を認め、乳頭腺管癌と考えます。
tub3+nuc3+mit2=8,Grade3
ER 5(99%)+3=8.(+)
PgR 4(60%)+3=7.(+)
HER2:2+,FISH解析を行います。
MIB-1:16%
でした。
担当して頂いている先生は
FISH解析の結果が3+だった場合、術前化学療法をすれば効果が分かるので、術前にしてから手術するのが一番良いと思うが、早く手術したければ化学療法は術後でも良い。
と言われました。
私はこの2週間程ですが、田澤先生のQ&Aや色々な情報を知りHER2:3+だったとしても術前化学療法は必要無いと考えています。
母は抗がん剤治療に対してネガティヴなので化学療法は術後もしたくないという意思です。
全摘を希望しています。
担当の先生はとても丁寧な説明をして下さる方で、当初セカンドオピニオンについてお伺いした時も快く答えてくれました。
ですが今日、今後の方針についてお話していると、既に手術する気満々で日にちまで決め始めてしまったので何となく不安な感覚がありました。
母も同様だったようです。
(これはあくまで感覚的なものですが)
それに今診て頂いている病院には乳腺外科がありません。
その2つの点から今の病院では手術&治療をせず、他の病院で受けようと考えています。
○○○（東海）在住ですので○○○（東海）の病院で手術&治療をするのがベストではありますが正直どこの病院が良いのか、どの先生が良いのか全く分かりません。
大きい名の知れた病院だとしても、執刀医の手技によっては術後の結果に大きく影響するのではないかと不安です。
遠いですが田澤先生のところで一度受診したいという気持ちもあります。
ただ金銭的にも通うとなると難しいので悩んでいます。
どうぞ宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
cT2(50mm?), cN? (エコーやＣＴでのリンパ節の評価はどうなのでしょうか？）
luminal type (HER2 2+にてFISH検索中）, NG3
［FISH解析の結果が3+だった場合、術前化学療法をすれば効果が分かるので、術前にしてから手術するのが一番良いと思う」
⇒結果「HER2が陽性であれば、術前の方がいい」というのは「術前化学療法（抗HER2療法）が効きやすそうだ」という考えからだと思いますが、「術前に行えば効果が解る」というのは無意味です。（術前に行っても術後でも効果は同等なのです）
「私はこの2週間程ですが、田澤先生のQ&Aや色々な情報を知りHER2:3+だったとしても術前化学療法は必要無いと考えています。」
⇒それは正しい理解です。
 
「母は抗がん剤治療に対してネガティヴなので化学療法は術後もしたくないという意思です。」
⇒その意思がはっきりしているのであれば、術後は「ホルモン療法単剤」でもいいと思います。（FISH陽性ならば、抗HER2療法は再度勧めることにはなるとしても）
 
「全摘を希望しています。」
⇒それであれば、「術前抗がん剤など無意味」です。
 
「大きい名の知れた病院だとしても、執刀医の手技によっては術後の結果に大きく影響するのではないかと不安です。」
⇒若い執刀医の教育の場である事も多いので、私はあまり勧めません。
 
「遠いですが田澤先生のところで一度受診したいという気持ちもあります。ただ金銭的にも通うとなると難しいので悩んでいます。」
⇒もしもご希望があれば、秘書へご連絡ください。
 
 
「秘書室メール」はこちらをクリックしてください。