[管理番号:5797]
性別:女性
年齢:47歳
数年前から年に一度、乳がん検診を受けておりました。
去年の検診で0.5ミリのシコリかあったのですが、担当医からはあなたは
乳腺が発達しているタイプなので問題ない。
ただ念の為に年に一度の検診は受けておくようにと言われておりました。
今年の検診でシコリが倍の大きさ1センチになっておりましたが、担当医からは問題ない。
気になるなら半年後又定期検診にくるようにと言われたのですが、念の為に穿刺検査をしていただきました。
検査結果には
がん細胞発見されなかったという事だったのですが、検査結果としては3aクラスという結果であり、何故がん細胞が発見されなかったのにクラス1や2ではなかったのか担当医に質問したのですが、よくわからないとの事でした。
このまま経過観察で問題ないとの事でしたがシコリがたった一年で倍の大きさになっているのに、問題ないのか不安
に思ったので、別の病院でエコーとマンモとバネ式針生検をしていただきました。
その時にエコー検査ですシコリのある左側の脇の下に何個かの黒い影があり、もしやリンパに転移しているのでは?と不安になっています。
先生に伺いたいのはバネ式ハリ生検の検査結果は100%信用していい診断なのでしょうか?
シコリがある方と同じ脇の下に数個の黒い影があるという事は転移の可能性が高いという事でしょうか?
転移の可能性高い場合はガンの進行はかなり進んでいると思われますでしょうか?
どうか、先生の見解を御教授いただけたら幸いです。
よろしくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
まずは、(最初の病院の担当医が、とんでもない医師だと仮定したとしても)「進行癌を見逃す」などという「突拍子もない想像」をする必要は全くありません。
♯当たり前のことですが、癌は「進行すれば、するほど」診断は容易となります。
(もしも、その医師が見逃したとしたら)それは、(その医師が)「良性と勘違いする程、大した病変ではない=非常に早期」ということなのです。
「先生に伺いたいのはバネ式ハリ生検の検査結果は100%信用していい診断なのでしょうか?」
⇒本来「そうであるべき」なのですが…
時として信用できないのは『今週のコラム 106回目 「前医でCNB(バネ式)良性」を信じられない私をご理解ください。』をご一読いただければ、解ります。
「シコリがある方と同じ脇の下に数個の黒い影があるという事は転移の可能性が高いという事でしょうか?」
⇒それについての、「その医師の説明(見解)」が無いのですか??
リンパ節は正常でもエコーで見えます。
「転移の可能性高い場合はガンの進行はかなり進んでいると思われますでしょうか?」
⇒それはありえません。
冒頭でコメントしたように…
(どんなヘボ医師でも)「進行癌なのに、癌を疑わない」など、ありえないのです。
質問者様から 【質問2】
リンパへの転移
性別:女性
年齢:47歳
先日は質問にご回答いただきありがとうございました。
重ねての質問で申し訳ないのですが
先生のご意見を教えていただければと思い再度質問させていただきます。
・がん検診の医師の専門が婦人科である事で
乳がんの診断を見逃すということはありえないでしょうか?
もしそうであれば、一年以上放置した状態になり、今回エコー検査で見つかった脇のリンパにある数個の黒い影の状態が気になります。
自分で触った感じではシコリはわかりませんでした。
・先日受診しました乳腺専門医からは脇下の数個の黒い影については生検の結果が出たら、それが何かハッキリしますとの回答のみで、今の時点では何なのかは教えてもらえませんでした。
それは安易に胸のシコリがガンの転移である可能性が高いと言われているようで、不安になっています。
脇の下に黒い影がエコーでうつるというのは、リンパ節以外の場合でもありえるのでしょうか?また、その場合はどういったものが考えられるのでしょうか?
今の時点では転移の心配はそこまでしなくても大丈夫なのでしょうか?
・穿刺検査後に乳首の高さが左右差がでてきました。
シコリのある胸の方が低くなっています。
ただ変形や分泌物や出血などはなく縮んだような状態です。
この件についても、問診表にも記入し診察時にも伝えたのですが、何も回答はもらえませんでした。
診察の前に問診していただいた看護師の方に見てもらったのですが、あまり気にならないとの事でした。
こういった場合、シコリとの関係性はないと思っても大丈夫なのでしょうか?
お忙しいところ重ねての質問、申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
状況は前回と何ら変わっていない様に思うのですが…
今回は回答しますが…
同じ質問は控えるようにお願いします。
☆重要な視点(前提とすべき事実)は(前回のAに記載したように)
「進行癌を見逃す」などという「突拍子もない想像」をする必要は全くありません。
♯当たり前のことですが、癌は「進行すれば、するほど」診断は容易となります。
(もしも、その医師が見逃したとしたら)それは、(その医師が)「良性と勘違いする程、大した病変ではない=非常に早期」ということなのです。
「・がん検診の医師の専門が婦人科である事で乳がんの診断を見逃すということはありえないでしょうか?」
⇒(物凄い微妙な病変を見逃さないとはいいませんが)
進行した癌を見逃すことはありません。
「脇の下に黒い影がエコーでうつるというのは、リンパ節以外の場合でもありえるのでしょうか?」
⇒普通に…
リンパ節だと思います。(正常リンパ節も当然、エコーで写るのです)
「今の時点では転移の心配はそこまでしなくても大丈夫なのでしょうか?」
⇒その通りです。
「こういった場合、シコリとの関係性はないと思っても大丈夫なのでしょうか?」
⇒大丈夫です。(考え過ぎです)