[管理番号:2114]
性別:女性
年齢:50歳
5年前に左乳房の温存手術を受けました。
しこりの大きさ3センチ、リンパ節転移なし。
ステージ2aでした。
手術前に抗がん剤治療を受け、しこりを小さくしてから手術をうけました。
その後、年1回のマンモグラフィー、3ヶ月ごとのエコー検査を受けていましたが、先日のエコー検査で反対側のリンパ節に転移の疑いがあると検査を受けました。
「ABC」と看護師さんに指示されていました。
結果がはっきり出ていないので先生からはなんのお話しもありませんでしたが、ネット検索などで調べると怖くなってきました。
反対側のリンパ節では再発ではなく転移になるのですね?その場合、根治は無理で生活レベルを落とさないように…と調べるところすべてにそう書いてありました。
わたしには余命宣告ぐらいに感じてしまいます。
5年でてんいがみつかるのは進行の早いガンでしょうか?
これから他へも転移して長くは生きられないのでしょうか
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
術前化学療法後の温存手術をされたのですね。
「5年前に左乳房の温存手術 しこりの大きさ3センチ、リンパ節転移なし。ステージ2a」「先日のエコー検査で反対側のリンパ節に転移の疑いがある」
⇒「対側のリンパ節転移」は かなり珍しい部類となります。
「可能性についての情報が全く不明」ですが、やはり結果を待つしかないでしょう。
「反対側のリンパ節では再発ではなく転移になるのですね?その場合、根治は無理で生活レベルを落とさないように…と調べるところすべてにそう書いてありました。わたしには余命宣告ぐらいに感じてしまいます。」
⇒これは「大いに誤解」があります。
「リンパ節転移」だけであれば、「内臓転移」と同列に考えるべきではありません。
(万が一、細胞診で「転移」とでればPET検査による全身検索となりますが)
「腋窩リンパ節」であれば手術(郭清)して放射線照射で根治を狙うべきです。
「5年でてんいがみつかるのは進行の早いガンでしょうか?」
⇒(もしも転移だとしても)決して「早期再発」にはあたりません。
「これから他へも転移して長くは生きられないのでしょうか」
⇒そのようにならないように、「きちんとした治療」が必要です。