[管理番号:3417]
性別:女性
年齢:41歳
6月下旬に左乳房部分切除術、センチネルリンパ生検、腋窩リンパ郭清(レベルⅠ)を行いました。
先日病理結果が出て、抗がん剤を使用すべきか悩んでおります。
主治医は、リンパ節が1つだが転移があり、ki67がやや高い(25%)であることから、抗がん剤の使用も考えたほうが良いが、ホルモンが強陽性でホルモンがよく効くので、ホルモン療法をしっかり10年使用するだけでもよいかもしれない。
あとは年齢や子供のことを考えて、念のため抗がん剤をする選択もあると思う。
よく考えてください。
との見解でした。
主治医からオンコタイプDXの話がありましたが、リンパ転移がある場合は閉経後のデータしかないと言われ、高額でもするべきかこれにも悩んでいます。
田澤先生のご意見を伺いたく、何卒よろしくお願いいたします。
<病理結果>
・しこりの大きさ 19×14mm
・悪性度 3段階中2
・HER2 陰性
・KI67 25%
・ホルモン受容体 強陽性 ER=96%、PgR=94%
・センチネルリンパ生検3個中1個に3mmの転移
・腋窩郭清 レベルⅠ 0/20 (転移なし)
ステージⅡA
ルミナルB
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「主治医からオンコタイプDXの話がありましたが、リンパ転移がある場合は閉経後のデータしかないと言われ」
⇒これは「誤り」です。
当初、そのように言われましたが、その後3つの臨床試験で「閉経前、リンパ節転移陽性」のデータも検証がされています。
現在では適応となっています。
○Ki67=25%はグレーゾーンですから、「ホルモン療法単剤」を勧めます。
ただし、本当に気になるならOncotypeDXをするといいと思います。