[管理番号:7786]
性別:女性
年齢:48歳
病名:浸潤性小葉癌
症状:
術後の治療法についてお尋ねします。
病名: 浸潤性小葉癌
大きさ:1.9㎜ T1
ER:+ Pgr:+
Her2: 陰性
Ki67: 15-20%
8月(下旬)日 乳房温存部分切除術済 リンパ節郭清なし
閉経前、子宮筋腫(2cm)あり
リュープリン注射とアリミデックス錠を
検討してくださいと言われました。
10月から放射線治療も開始
子宮筋腫があるとタモキシフェンは使用しない方が
良いのでしょうか。
リュープリン注射の副作用が心配です。
先生はどのような治療方法がベストだとお考えられますか。
ご多忙中申し訳ありません。
よろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
「リュープリン注射とアリミデックス錠を検討してくださいと言われました」
⇒適応外診療です。
『今週のコラム 136回目 決して適応外診療を勧めることはありません。今回のガイドラインの記載には正直、迷惑であり驚いています』をご一読ください。
質問者は(閉経後でしか適応のない)アリミデックスを勧められているのです。
「先生はどのような治療方法がベストだとお考えられますか」
⇒閉経前なのだから…
選択肢は以下の2択しかありません。
1.タモキシフェン単独
2.タモキシフェン+LH-RHagonist
通常は1が選択されますが(SOFT試験により35歳以上はLH-RHagoni
st併用によるbenefitがないことが解ったため)
筋腫に影響があるようなら(その意味で)2にするといいでしょう。
★私は決して適応外診療を勧めませんし、行いません。
質問者様から 【結果2 】
タモキシフェン単独になりました
性別:女性
年齢:48歳
病名:浸潤性小葉癌
田澤先生の診察:[診察なし]
田澤先生の手術:[手術なし]
ご多忙中、ご返信頂き有難うございました。
タモキシフェン単独でも筋腫が大きくなるようならリュープリン注射をと言われました。
術後病理組織結果は、以下の通りです。
切除断端:陰性
波及度:f
リンパ管侵襲:-
血管侵襲:+v1
ER:100%, Pgr:100%
組織学的悪性度:グレード2
HER2:2+ FISH増幅なし
リンパ節転移:0/1
<Q&A結果>