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抗がん剤投与について

[管理番号:3191]
性別:女性
年齢:32歳
抗がん剤の投与間隔と効果について質問いたします。
現在術前化学療法中で、先日、6回目の抗がん剤前血液検査で
初めて白血球減少のため延期となってしまいました。
こちらのQ&Aで、抗がん剤の全投与量の85%を下回ると予後に影響が出る事、延期と減量では減量の方が良い事を拝見しました。
次回からは投与後にGーCSF注射をする予定ですが、
残りの3回を予定通り出来たとして、一度の1週間の延期は予後にどのくらい影響を与えますか?
延期によって85%を下回ってしまうのでしょうか。
次回までに(白血球2200位、好中球30代)
が戻るのかも心配ですし、ハイステージ(ステージ3)のため、延期による影響がとても不安です。
宜しくお願い致します。
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
RDIですね。
「残りの3回を予定通り出来たとして、一度の1週間の延期は予後にどのくらい影響を与えますか?」
⇒計算すると解りますよ。
全部で8回予定(おそらくアンスラ4回+タキサン4回ですね?順序は逆かもしれませんが)
8回を予定量(100%)で3週毎で完遂した場合は
 100x8÷投与期間(21)≒38.1
  ♯投与期間は 3x(n-1)週  n≧2  nは投与回数
 これを「1週間延期となった」わけですから、投与期間は22週となります
 この場合は100x8÷22≒36.4となります。
 ○つまり質問者のRDIは(1週延期とすれば)36.4÷38.1≒96(%)となります。
 
「延期によって85%を下回ってしまうのでしょうか。」
⇒95%だから大丈夫です。
○逆にRDIを85%以上に保つために「延期は何週間は大丈夫なのか?」計算してみましょう。
 800/x ÷ 800/21 =0.85とすると…
 x=21/0.85
x≒24.7
24週までは大丈夫なのです。(つまりトータルで3週延期まではOK)