[管理番号:6816]
性別:女性
年齢:43歳
病名:乳がん
症状:粘液癌 乳管癌
抗がん剤治療をするか迷っています。
術前の検査で粘液癌が見つかりました。
他に石灰化の点在と、造影剤をやると映る癌らしきものがあると事で8月(下旬)日に左胸全摘手術を受けました。
病理の結果が出まして
22㎜×13㎜の粘液癌(梗塞壊死を伴った粘液癌)
13㎜×5㎜の浸潤性微小乳頭がん
乳管内進展+
全体としては55㎜×25㎜ の広がり
T2N0M0 ステージ2
リンパ節転移 0/2
核グレード2
ER:Score 3b
Pgr:Score 3b
HER:Score1
ki67 46,5%
ルミナールb
ホルモン治療の前にTC療法を4サイクルと聞いています。
科学療法をやるかやらないかは自分で決めてと言われ迷っていますが考えても決断できません。
副作用が不安なのでやらなくて済むならその方が良いのですが、抗がん剤が有効なら受けようと思います。
私の乳がんの場合、田澤先生でしたら抗がん剤治療を選択されますか?ご意見お願い致します。
もし抗がん剤治療をやるとしたら始める期限みたいなものはありますか?できれば年明けが良いのですが。
早い方が良いのでしょうか?
また、ホルモン治療のみとホルモン治療+TC療法の再発の確率も教えて頂けたらと思います。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
物事はシンプルに考えましょう。
抗がん剤の効果があるのかどうか(上乗せがあるのか?)は、まずKi67で判断し、(それに不安ならば)OncotypeDXをすることです。
一般的にはKi67=46.5%はルミナールBと判断され(つまり「抗がん剤による上乗せあり」)抗がん剤の対象となりますが、実際にはルミナールAも混じっています。
それを明らかにするには(45万円くらいかかりますが)OncotypeDXするしかないのです。
「私の乳がんの場合、田澤先生でしたら抗がん剤治療を選択されますか?」
→OncotypeDXをしないなら、Ki67だけで判断することになるので、ルミナールBとして抗がん剤を勧めます。
もしもOncotypeDXをするのであれば、(当然)その結果に従います。
「もし抗がん剤治療をやるとしたら始める期限みたいなものはありますか?
できれば年明けが良いのですが。早い方が良いのでしょうか?」
→常識的には…
術後半年以内でしょう。
「また、ホルモン治療のみとホルモン治療+TC療法の再発の確率も教えて頂けたらと思います。」
→それは解りません。(それが解ったら、抗がん剤すべきかの結論がでていることになります)
その数値を知りたいのであれば、OncotypeDXするしかないのです。
質問者様から 【質問2 】
手術跡と背中の痛み
性別:女性
年齢:43歳
病名:乳がん
症状:
1月からTC療法を4クール受け、3月に終わりました。
今はタモキシフェンを飲んでいます。
また質問させて下さい。
少し前から手にこわばりが出て何かをつかんだり持ち上げると痛みが走っていました。
その症状は落ち着いた感じがしますが今度は手術した左胸辺りが痛く、脇や肩甲骨の辺りにも痛みがあり、ここ2日間はどんな体勢をしていても肩甲骨の辺りの痛みが強くて不安です。
QandA「左胸と背中の痛み」を読みました。
私の症状もホルモンの影響と考えて良いのでしょうか?
田澤先生から 【回答2】
こんにちは。田澤です。
「私の症状もホルモンの影響と考えて良いのでしょうか?」
→その通りです。
TCで化学療法閉経となっていますね?(ほぼ100%間違いないと思います)
急激な「エストロゲン欠乏症状」です。