[管理番号:6360]
性別:女性
年齢:50歳
術後の抗癌剤治療を行うか迷っています。
3月(中旬)日、胸が小さい事もあり右胸全摘手術
4月(下旬)日 病理の結果、胸壁側断端陽性の為、追加切除手術
現在追加切除部分の病理結果待ちですが、
現段階の病理結果でKi67の数値が微妙なので
病理医からは抗癌剤治療をした方が良いと言われています。
5月(下旬)日に追加切除部分の病理結果をふまえて今後の治療方針を決める事になっています。
抗癌剤治療を受ける覚悟ができず、このサイトでQ&Aや先生のコラムを読んでいるうちに、私の症例なら抗癌剤治療を行わずホルモン療法だけでもいけるのでは?と思うようになり、先生のご意見を伺ったうえで、判断をする事にしました。
現在の病理結果は
・HER2: Score 1+
・ER: +(約90%)
・PgR:+(約90%)
・Ki67 labeling index:約20%
・組織型:硬癌
・WHO分類:Invasive carcinoma
of no special type
・大きさ:肉眼的(10×10×5㎜) 顕微鏡的(浸潤部6×6㎜)
・切除標本の割面所見:F(f)
・脈管侵襲:1y0 v0
・リンパ節:センチネルリンパ節(0/1)
・核異型度:Nuclear
atypia,score1;Mitosis,Score1
Nuclear Grade1
・水平断端:陰性
・体表側断端:陰性
・胸壁側断端:陽性(標本上、浸潤癌が断端に見られます)
・乳頭側断端:陰性
追加切除部分の病理で判断が変わるのかもしれませんが、出来れば抗癌剤治療は行わず、ホルモン療法で今の生活を維持したいです。
oncotypeDXの検査も行った方が良いのでしょうか?
回答宜しくお願い致します。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
シンプルに考えましょう。
Ki67=20%は「微妙」ではありません。 ルミナールAと考えてホルモン療法単独でOKです。
「出来れば抗癌剤治療は行わず、ホルモン療法で今の生活を維持したい」
⇒上記のとおり、(私なら)最初からホルモン療法単独をお勧めします。
「oncotypeDXの検査も行った方が良いのでしょうか?」
⇒不要と思いますが、
もしも「ご本人が納得できずに、迷うのであれば」OncotypeDXをしてもいいとは思います。