［管理番号:5838］
性別:女性
年齢:59歳
11月（上旬）日に手術をした59歳、女性です。
術前の組織検査では非浸潤がんでステージ0と言われていました。
ただ範囲が広く4cm×4cmでした。
乳房温存、背部組織を用いた乳房部分再建の手術を受け一カ月と少したちます。
病理検査の結果が出て治療の方針が出たのですが温存術をしているため放射線はかけます。
ホルモン療法も受けることになりました。
病理検査の結果腫瘍の大きさは23×12×55mm程度でその中に浸潤した部分があり浸潤がんになりました。
抗がん剤に治療（パクリタキセル）を受けるかどうか迷ってます。
主治医の先生は浸潤した部分が2mmなので行わなくても再発のリスクは高くないということが言われているという説明でした。
ハーセプテスト3+、Ki67は44%です。
抗がん剤は副作用もあるので受けるか受けないか迷ってます。
ご意見を伺えればと思います。
また、分子標的治療のハーセプチンはパクリタキセルを受けなければ意味がないのでしょうか？
 

田澤先生からの回答

こんにちは。田澤です。
浸潤径5mm以下では抗ＨＥＲ２療法（抗癌剤＋ＨＥＲ)の適応はありません。
「浸潤した部分が2mmなので行わなくても再発のリスクは高くない」
⇒その通り
「抗がん剤は副作用もあるので受けるか受けないか迷ってます。」
「また、分子標的治療のハーセプチンはパクリタキセルを受けなければ意味がないのでしょうか？」
⇒抗ＨＥＲ２療法の適応はありません。
　ハーセプチン単剤はエビデンスがないので、決して行ってはいけません。