[管理番号:5500]
性別:女性
年齢:69歳
田澤先生こんにちは。
自己診断で左乳房にしこりを見つけ、一ヶ月まえに手術をしました。
両乳房にがんがあり、左が浸潤がんで大きさが2.3×1.7×1.0センチ、ステージ2b、リンパ節転移が5個中1個ありその大きさが1センチ。
リンパ郭清はしていません
核異型スコア3点
核分裂像スコア1点(4個/10HPF)
核異型度は2
ER(+)P&R(+)HER2 1+
脈管侵襲なし、温存手術の断端なし
ki-67 19.26% luminalB-like
右は非浸潤がんでステージ0でした。
主治医にはホルモン療法+放射線治療と抗ガン剤のフルコースを勧められています。
ki67の数値はさほど高くないがリンパに転移したものが1センチととても大きいこと、核異型度も増殖のスピードが特に速いものではないが、顔つきがあまり良くないからという説明がありました。
オンコタイプDXをしてもいいが低と出ることはないだろうというのが主治医の見解でした。
病院では、よし受けよう腹をくくったものの、家に帰ると幽霊みたいにぼーっとなり空を見上げては涙がでます。
抗がん剤治療をはじめたら、
それが終わってからの来年1月には、胃の部分切除の手術もひかえています。
?抗ガン剤治療は妥当でしょうか
?またadjuvant onlineで化学療法をした時、しなかった時の再発率、10年生存率を調べたいと思ったのですが英語が読めず難しくてお手上げでした。
上記の病理検査からそれらが分かりましたら、教えてください。
他病死も可能性も多分にありますが、乳がんだけをふまえた数値でいいので教えてください。
お忙しいとは思いますがよろしくお願いいたします。
田澤先生からの回答
こんにちは。田澤です。
結論から言えば(私なら)最初から抗癌剤を提示することは絶対にありません。
質問者は明らかにルミナールAです。
「オンコタイプDXをしてもいいが低と出ることはないだろうというのが主治医の見解」
⇒これは私の見解とは「真逆」です。
Ki67が20以下は(OncotypeDXをするまでもなく)ルミナールAと判断します。
疑問があれば、実際にOncotypeDXしてみましょう。『今週のコラム 98回目 ♯このグレーゾーンを「AとBに分ける」ためにOncotypeDXがあるのです。』をご参照のこと
「またadjuvant onlineで化学療法をした時、しなかった時の再発率、10年生存率を調べたいと思った」
⇒これは全く無意味です。
そもそもNewAdjuvant.comはAとBが混ざった評価なのです。
自分に「化学療法による上乗せがあるのか?」と言う疑問には応えません。(AとBの中間の値がでるだけで全く無意味)